本当の強さ
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!!
ポワ・・・
俺が祈るようにしていると、辺り一面に光の結晶が見える・・・何?これ?
「これは・・・」
「サラさんが守ってきた森や村の人たちの思い・・・」
「みんながサラさんを助けようとしてるんだ!」
「すごい〜!!」
俺たちはその光の結晶を見てそう言う・・・するとウェンディは何かを思い付いたのか。突然その結晶を吸い込み始める。
「ウェンディ!?」
「シリルも!!吸って!!みんなの思いを私たちの魔力で繋げたらもしかしたら・・・」
「そうか!!」
サラさんを助けられるかもしれない!!
俺もウェンディと同じように光の結晶を吸い込む。すると・・・体中に魔力が溢れてくる。
「すごい・・・」
「これなら・・・」
俺とウェンディは魔力をサラさんに当て治療する。治れ・・・治ってくれ!サラさん!!
しばらくすると・・・
「え・・・」
「サラ!!」
「サラさん!!」
「やった!!」
「よかった・・・!!」
サラさんは見事に病気が治り、目を覚ます。村の人たちの強い思いが・・・サラさんを助けたんだ・・・
「私・・・」
「サラ」
タンさんはサラさんを後ろから抱き締める。
「望み通りこれからはずっと一緒にいるぞ!」
「!?」
サラさんは顔を赤くするとタンさんを振り払う。
「バババ、バカッ!!あんなのウソに決まってるだろ!バーカ!!」
「サラ姉ちゃん・・・そのウソはバレバレだよ〜」
「くくくっ」
「照れちゃってるね〜」
村の人たちと俺とセシリーはそんなサラさんを見て微笑む。サラさんはツンデレですね。かわいいですよ
村の人たちとタンさんの仲間たちはその後、仲直りをした。本当に、お互いの誤解が解けてよかったですね。
「もう大丈夫そうね」
「うん」
「いいものを見せてもらったよ」
「僕も〜」
俺たちは少し離れたところでその様子を見守る。誰かを思う気持ち・・・思いの力・・・か・・・例え一人一人の思いは小さくても、みんなの思いが集まればそれは大きな力になる。
まるで・・・妖精の尻尾みたいだな。
「ウェンディ、本当に世話になった」
「シリルもありがとうね」
「いえいえ」
「私の方こそお世話になりました」
俺たちはこれからギルドに帰るため、村の人たちとお別れをしている。
タンさんはウェンディに向かって手を差し出す。
「お前は本当にいい魔導士だ。お前に出会えてよかった」
「ありがとうございます!」
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