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ハリー・ポッターと蛇の道を行く騎士
第十二話 ダイダゴン横丁
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って来店を告げるベルが鳴ると、マダムマルキンと名乗る藤色のローブをきた愛想の良さそうな、ずんぐりとした魔女が奥から出てきた。

「ごめんなさい。今、他のホグワーツの新入生が丈を合わせているところなの。少々順番待ちしてもらうけど良いかしら?」

 それを聞いて奥を見れば、二つある踏み台の上にはそれぞれ少年が乗っていて、順番待ちで後2人立っていた。
 マダムマルキンに連れられて順番待ちの2人と合流する。

「あなたも今年から、ホグワーツなの?」

「いや、俺はフランスのボーバトン魔法アカデミーに行くんだ。今日は採寸をしに来ただけだよ」

「残念! ホグワーツじゃ無いんだね」

 順番待ちをしていた金髪ロングの女の子の質問にエメが答えると、少々大袈裟な動作で銀髪オッドアイの少年が会話に混ざってきた。
 どちらも美少年美少女といった容姿をしているが、少年の方は積極的に少女にウインクをしたりして逆に少女に引かれてしまっていた。
 流石に憐れんだエメは少年にコッソリ話かける。

「おい、お前のソレ、あの娘

に引かれているぞ」

「俺の名はアーサーだ。それに惹かれているなんて光栄じゃないか、分かっているから別に気にしないでくれ」

「こうえっ!? ……いや、分かった。不思議な奴だなお前、俺の名前はエメ。エメ・アーロンだ。よろしくなアーサー」

「おう、よろしくなエメ」

「お二人でさっきからこそこそと、私は仲間外れかしら?」

 少し長引いた会話の後、仲良くなった2人を見てむくれる少女が声を掛けてくる。
 わざわざ気を使って少し離れ、話を聞かないようにしていた少女に失礼なことをしたと思いエメは謝罪する。

「すみませんお嬢さん。私はエメ・アーロンです。よろしくお願いしますね」

「よろしくエメさん。私はフレデリカ・ギラン。フレデリカと呼んで頂戴」

 にこやかに微笑み手を差し伸べると、フレデリカも手を握り返して挨拶してきた。







 思いの外気が合うのかすっかり打ち解けて仲良くなった3人が談笑していると、ようやく制服の丈合わせなどが終わったらしく採寸をしていた1人がこっちに来た。

「あら、やっと終わったの? ドラコ」

「どうやら待たせてしまったようだね。そちらの2人は誰だい?」

「ああ、エメ君とアーサー君よ」

「よろしく。え〜と、ドラコ君」
「チーッス!!」

「よろしく。ところで、君達も僕らと同じ純血かい?」

「血筋でいうならばそうだな」
「当然だろ? お前何言ってんだ?」

 エメ達の前に立つブロンド髪をした青白い顔の少年は、その答えに満足そうにして気取った喋り方で話し続ける。

「それはよかった。やはり魔法族は純血じゃない
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