打ち上げ!
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く首を傾げている。
(勝てたのは円堂のお陰なんだよ)
俺は心でそう呟くと何でもないと会話を切った。
────
「それじゃとにかく今日は皆お疲れ様!各自今度は全国に向けて頑張ろうぜ!」
最後に俺が打ち上げを締めると、土門たちも「お疲れ」と言い残し解散した。
──────
最後に俺と円堂が残り、俺達も帰ろうとしたとき、戸が開いた。
「すみませんね、今日はもう…うん…?浮島…!」
響木監督が浮島と呼んだ人は、前髪が長く目が隠れていて、髭を生やした男性だった。
「忘れられてなかったか…雷門中が帝国学園を倒したって聞いてな、何だかお前の顔が見たくなったんだ」
「そうか…こいつがそのサッカー部のキャプテン、円堂守と副キャプテンと言っても過言ではない、雷藤真紅だ」
「この人まさか…!」
俺が呟くと響木監督が頷き話した。
「ああ、元イナズマイレブンの一人だ」
「や、やっぱり!」
と円堂も興奮気味に浮島さんに近付く。
「ずっと憧れてたんです!伝説のイナズマイレブンに!物凄く強くて無敵だったって!俺ももっともっと強くなりたいんです!」
「…あんまり英雄視するな。やっぱり来るんじゃなかったな」
「え?」
「イナズマイレブンはお前達が言うほど大したものじゃない。イナズマイレブンは諦めちまったんだ。サッカーを」
俺達は何故か、浮島さんに煙たがられているみたいだ。
もしかしたら原因は、鬼瓦刑事から聞いた、40年前のあの事件…、あのバス事故以来の自分達を卑下してしまっているからかもしれない。
「俺たちは、誰一人もう一度立ち上がろうとはしなかった…みんなサッカーを捨てちまった。表舞台はダメでも、草サッカーでだって続けることは出来たはずだ。それなのに俺たちは…」
「おじさん…」
俺たちは、浮島さんの言葉に返す言葉がなく言葉が詰まった。
「これが伝説の正体だよ、イナズマイレブンはサッカーを捨てた負け犬というわけだ」
俺は喉まで出て来た言葉を、そのまま浮島さんに叫んだ。
「だったら何でここまで来たんだ?浮島さん、あんたまだサッカーが好きなんだろ!?だから響監督のとこに来たんだろ!?だったらもう一度サッカーを…、捨てちまったサッカーを取り戻そうとしないのか!?」
「…!何を言って…」
浮島さんの言葉を、響木監督の言葉が遮った。
「やるぞ浮島、日曜の朝イナズマイレブンは河川敷に集合だ」
「響木…!集合って…」
「雷門中イレブンと試合だ。見せてやろうぜ、伝説を」
(サッカーを捨てたと言っていたけど、浮島さんはサッカーを捨て切れていない。まだ浮島さんからはサッカーへの情熱を感じるんだ)
響木監督が
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