五話、仲良くなります
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「うん!!」
目が凄い輝いてる!!?
その後、クレアは山積みの本を抱えてきた
「凄いな……」
「これとかこれとか、これなんかも凄く面白いの!!」
「そ、そうか……」
その後、気になることを聞いた
「そう言えば母さん達の会話、どのくらいかかんだ」
「夕飯までかかるって、おっしゃってたわ」
「……マジで?」
顔がひきつるのが解る
「うん、マジで……あ/////」
クレアが俺の言葉につられ、赤くなる……
「だ、だから一緒に本読もうよ!!///」
誤魔化した……だと!?
本ね〜、そうだ!!
「面白い話ならいいやつ知ってるから聞かせようか?」
「え?、良いの!?」
クレアは満面の笑顔で頷いてくれる。 早速前世で覚えている話を聞かせようと頭のなかでピックアップさせる
読み聞かせは得意なのだよ……前世の経験舐めんなよ
さて、何が良いかな?
クレアの好み的(持って来た本で予測)に『シンデレラ』『ロミオとジュリエット』あたりがベストだろう。 紅茶を飲んで喉を潤し、クレアに話しかけるように、ゆっくりと『シンデレラ』を聞かせた
「それでは早速……昔々、あるところにシンデレラという少女がおりました――」
●○●○
『シンデレラ』を聞いたクレアは、目を輝かせ手を叩いた。
どうやら気に入った様だ
楽しませているのはあくまで童話の作者で自分ではないのだが、喜んでくれるのは嬉しい
なんか赤ん坊に絵本を読み聞かせている感覚だな
「……失礼なこと考えてません?」
「……いえ別に」
鋭いな、クレア……
続いて、『ロミオとジュリエット』の話を聞かせた
『ロミオとジュリエット』の話を聞いて、クレアは大きな瞳に涙を溜め込んでいた。
失敗した!?
と焦ったが、どうやら話に感動 して瞳を潤ませたらしい
……エルステイン公爵に誤解されてたら地獄行き確定だった!!
メイドさん(途中で気になったらしく見に来た)が差し出したハンカチでそっと涙を拭く
「では、お話はこのあたり で。ユウト様もお疲れのようですし、お父様方もお話を終わらせますよ?」
メイドさんがそう言って終らせようとする
「最後にもうひとつだけ聞きたいんですけどダメですか?」
クレアはそう言いながら、席を立つとオレのすぐ側まで自分から迫ってきた。その行動を見てオレは微笑み、メイドさんはクレアの行動を見て驚いた顔をしていた
「ねぇ、良いでしょ?」
クレアはキラキラとした目で聞く
「良いよ、じゃあ……」
"あれ"が良いよな、クレア、どうやら猫が好きらしいし……
「"猫の恩返し"の話をしよ
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