暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 11 「消え行く不安」
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の日の出来事の映像を見せてほしいと言っているのだろう。直球な聞き方じゃなかったのは、あれが私にとって辛い過去だから。
 ……でも必要なことかもしれない。
 今はまだみんな文句も言わずに訓練をしてくれている。でも慣れ始めてきたら、何でいつまでもこんな訓練を……、みたいに思うかもしれない。もしくは今後は任務の頻度が上がる可能性もあるし、そこで失敗しちゃったら焦って無茶なことをしちゃうかも。
 この子達はまだ新人。きちんと私達が守ってあげて導いてあげないといけない存在だ。だけど、新人でも知っておかなくちゃならないことはある。何より……私と同じ道を歩ませちゃいけないんだ。

『……私は別にいいけど、ショウくんはいいの?』
『何でそこで俺に聞くんだ? あれで1番苦しい思いをしたのはお前だろ』

 確かにそうなのかもしれない……けど、私だけじゃなくみんなが傷ついていたのを私はちゃんと知ってる。
 ショウくんが自分を責めるように訓練をしたり、私の分まで任務を行っていたのを私は知ってる。当時お見舞いに来てくれたシュテルに教えてもらったからだ。
 そのときにもう無茶なことはするなってお説教されたし、とても怖い顔で睨んでたから忘れられるはずないよね。

『そっか……なら明日の朝にでも話そうかな。今日の午後はもしかするとシュテルがこのまま居るかもしれないし、午後からはあの子も多分参加するよね。自己紹介とかも必要だろうし』
『そうだな……質問攻めに遭いそうな気がしてきた』
『私はショウくんほどあの子のことは知らないからフォローはしないよ。頑張って』
『この薄情者』
『いじわるな人から言われたくないよ』



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