sts 11 「消え行く不安」
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なりの考えがあるんだ……ところでシュテル、お前本当に何しに来たんだ?」
「それはもちろん、あなたに会うためですが?」
何を当たり前のことを聞いているのですか、みたいな顔で今言うことじゃないよね。フォワード達が驚いたり困惑してるじゃん。初対面の相手もいるんだからもう少し抑えてよ。
「まあ分かっているとは思いますが今のは冗談です。本当は今日ここに来れば面白いものが見れるかと思いまして。例えば……そうですね、フォワードの皆さん。いきなり見知らぬ人間と会って緊張してしまっていることでしょう。距離感を近づけるためにも私という人間を見せておきます」
な、何だろう……不吉な予感しかしない。それどころか、次の瞬間には私にとって不幸な未来が目に見える気がする。
「では参ります。はーいみんな、私高町なのはだよ。年齢は19歳でお仕事は魔法少女やってます」
「シュテル、それはいくら何でも悪質過ぎるよ!?」
ただでさえ声色が似てるのに抑揚やら口調まで完全に私と同じにしないで。
それに私はそんな「自分可愛いでしょ」みたいなアピールしないし、自分の職業を魔法少女とか言わないからね。
そもそも、目上の人から少女扱いされるならまだしも、年下相手に自分で自分のことを少女だとか言わないよ。
「そうですか……では、悪魔でいいよ。悪魔らしいやり方で話を聞いてもらうから。ふふ、これは管理局の白い悪魔の名台詞ですね」
「何の話をしてるのかな! 私はそんな発言したことないし、管理局の白い悪魔だとか言われてないよ!」
「え……あんなに弾んだ声で連絡してきていましたから、てっきり笑みを浮かべるほど新人達のしごきを楽しんでいるのだとばかり」
「久しぶりにシュテルと話せてたから弾んでただけだよ! 大体シュテルの中の私はどんな風になってるの!」
人を鬼教官みたいに言わないでくれるかな……あぁもう、完全に終わったよ。これまでの私のイメージは今の一連のやりとりで完全に崩壊しちゃった。
「あのショウさん……なのはさんを弄ってるスタークスさんでしたっけ? いったい何者なんですか?」
「まあ簡潔に言えば、茶目っ気のある俺やシャーリー以上のメカニック。加えて……この前話した俺を叩いた奴だ」
「え……あの人にですか? ……なのはさんと間違ったりしたわけじゃないですよね?」
「あいつとなのはを間違えるのは難しいだろ。やることなすこと大半は270度くらい違うぞ」
ショウくんにティアナ、ふたりは私とシュテルを見ながら何を話してるのかな。もしかして……私について良からぬことを言っているのかな? かな?
もしそうなら私も少し怒っちゃうよ。ただでさえシュテルのおかげで苛立ってる上にショウくんまでそっちに回ったら私の身が持たないし。
「やれやれ、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ