sts 11 「消え行く不安」
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、あんたは……」
「まあまあ、午後の訓練もあるんだから元気は取っておこう。ほら、みんな座って座って」
危ない……正直私はあっち方面の話が苦手だ。苦手といっても興味はあるし、単純に感情を隠しておくことが難しいので今はしたくないということだけなんだけど。
とりあえず、ティアナ以外は誤解というか変な疑問は抱いてないみたいだし、私とショウくんの関係とかがっつりと心を揺さぶってくるような話題は出てこないはず。あとはいつもどおりの感じで乗り切れば
「私も座って構いませんか?」
「もちろんだよ……って、えぇぇッ!?」
ふと視界に映った懐かしい顔。澄んだ青い瞳に感情の乏しい表情、メガネに白衣……私のそっくりさんであり、メカニックの間では有名になりつつあるシュテル・スタークスに間違いない。昔と変わっているとすれば、襟足部分だけ伸ばしていることくらいだろう。
「シュ、シュテル……何でここに?」
「何で? それはですね……あなたを脅かしに来た、というわけではないのでご安心を」
「それくらい言われなくても分かってるよ!」
昔みたいに地球とかアースラで会ってるわけじゃないんだから、私を脅かすみたいな理由で来れるわけないでしょ。というか、久しぶりに会ったのに再会早々お茶目な部分を出さないでよ。
「えーと……なのはさん、この方は?」
「もしかして……なのはさんの姉妹の方ですか?」
「やれやれ、本人だと間違われることはなくなりましたが……未だに姉妹扱いされるとは」
そこまで露骨に嫌そうな顔をしなくてもいいんじゃないかな。私は別に世間でバカにされてたり、批判されたりはされてないはずだけど。
「おっといけません、自己紹介がまだでしたね。はじめまして、私はシュテル・スタークスと申します。以後お見知りおきを」
相変わらず挨拶だけは淑女的で素敵だね。茶目っ気がなければもっと素敵な女性になれると思うよ。
それとみんな、あんまりシュテルに良い印象は持っちゃダメだよ。付き合えば付き合うほど嫌な部分が見えてくるから。
「ちなみにそこにいる高町なのはとは一切血縁関係はありませんので、高町なのはとは一切血縁関係はありませんので」
「今繰り返したのは大事なことなので2回言いました的なことなのかな!」
「ふ、さすがはなのは。よくお分かりで」
別に分かりたくて分かるようになったんじゃないよ。この10年の間にやたらとからかわれたりしてきた結果、こんな風に分かるようになっちゃっただけなんだから。
……しまった、ついいつもの感じでツッコんだりしちゃったよ。こういうところを見せないようにしようと思ってたのに完全にアウトだよ。
「……ショウ、なぜなのはは突然固まったのですか?」
「そこは気にするな。なのはにはなのは
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