sts 11 「消え行く不安」
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ヴィータちゃんとかとお話したりしてるし、キャラメルミルクくらいだったら今でも作ってるし……。
「その顔はちゃんと自分のことを見つめられたみたいだな」
「う……別に問題ないよ。体調管理はしっかりしてるし、何より楽しみながらやってるんだから」
「その発言は将来的に不安になるな。理解のある人間と一緒にならないと離婚しそうだし」
な、何で急にそういう話になるのかな。私にはけ……結婚するような相手はいないし、仮に結婚したとしても離婚なんてしないんだから。うちのお父さんやお母さんみたいにいつまでも仲良く暮らすんだもん。
と、はっきり言い切れる自信もない。
ショウくんはクロノくんやエイミィさんのことで色々とあったみたいだし、ふたりが結婚して数年経っている今でも時々相談とかされてるらしいから。
もしかして……私ってずっと仕事が恋人みたいな寂しい女になっちゃうのかな。私だって女の子だし、大好きな人と結婚して子供とかほしいよ。理解がある人と結婚しないと不味いって言われたけど、私の仕事に理解があるとなると同業者とか魔法に関わりのある人だよね。例えば、目の前にいる……。
――って何考えるの私は!?
じょ、条件としては合ってると思うけど私達の関係は友達だったり同僚だったりするわけで。
休日に一緒に出かけたりすることは、中学を卒業してからはほとんどなかったわけで……落ち着け、落ち着け高町なのは。私はまだ19歳。そんなに焦って結婚だとか考える年齢でもないはず。今は機動六課のために一生懸命お仕事を頑張るだけ……これじゃあ数年後本当に仕事中毒になっちゃってそうだよ!
「あれ、なのはさんにショウさん。ふたりも昼食ですか?」
不意に聞こえてきた声に振り返ってみると、そこには綺麗になったフォワード達の姿があった。
何でみんながここに……って、シャワー浴びた後はいつもご飯食べてたもんね。ここに来るのは当然だよね。
不味い、今の心境的にこれまで見せていなかった私を見せてしまう可能性が高い。でもここで逃げようとすればショウくんに疑いを持たれて、そこからの流れでアウトになりそう。となると、一緒に食事をして上手く乗り切る他にない。
――冷静に考えれば大丈夫。ショウくんはみんなの前ではさっきみたいにからかうかどうか分からないし、いかに内心がこんがらがってても顔に出さなければバレないんだから。感情を表に出さないことだってこの10年で身に着けた。きっと大丈夫のはず……
「あの、私達もご一緒してもいいですか?」
「このバカ、邪魔しちゃ悪いでしょうが」
ティアナ、変な誤解しないで。確かに年頃の男女がふたりで食事をしてたらそう思いたくなるのも分かるけど、断じて私とショウくんの関係は特別なものじゃないから!
「邪魔?」
「あぁもう
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