歓迎会と不死鳥
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思ってくれ」
愉快な、の前に、見てる方は、という言葉が隠れているが。
「わか……わかりました……
お……おおじゃま……しま……す……」
「ただいま、な?
ここは誠菜の家にもなるんだからさ」
「ひぅ……たたただい、い、いまま!帰りましたでございまひゅる!」
噛みすぎて言語がおかしくなってやがる。
それを指摘すると誠菜がもっと恥ずかしい思いをしてしまうため、スルーするが。
「ただいま」
警戒しながらも靴を脱ぐ。
勿論、誠菜も靴を脱いだ。
家の中は閑散としてて、誰一人居ないように見える。
が、気配でいることは分かる。
けれど、かなり気配を消しているらしく、気配が3つ。
たぶん、千冬、白雪、恋の3人だと思う。
本気で気配隠されて察知できるのは気配を消すのを苦手としてる3人だけだから。
他は気配を消してるか、本当は居ないのか。
とりあえず、気配が集まってるリビングへ向かおう。
「着いてきて」
「は、はい」
誠菜は俺の後ろを歩かせて普段通りの歩調で、けれど警戒心だけは上げて歩く。
何故我が家なのに、警戒しなければならないんだ。
我が家って心身を休める場所だろ!?
今夜辺りでも祝い事は盛大にやるが、人の一般常識の範囲内でって多数決で決めてやる。
いや、この際、家長権限で強引にやってもいいかもしれん。
たまにはガツンと言ってやろう。
そう心に決めてリビングへ続く扉を開けると、3人が揃いも揃って"戦闘衣装"に身を包んでいた。
「おいおい、3対2でバトルなんて洒落にならねぇぞ」
態々戦闘衣装を着るくらいのレベルならこの家処か、周囲も焼け野原になるだろう。
問題はそのくらいで、誠菜という護衛対象がいても負ける気はないが。
「何馬鹿な事を言ってる。
魔王サーゼクスから連絡があった。
鴉狩りの時間だ」
おっと、どうやら、歓迎会をする暇もないようだ。
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