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魔法少女リリカルなのはstrikers――六課の鷹――
プロローグ&第一話
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うように張り、相手の魔法を反射・打ち消したりする様に使うのであれば、今回のシグナムの様に前方に装置を蹴り飛ばしたり、後方に肘打ちして使うなどと説明を得意げに行った。
「中々便利な装置だな。それで、幾多の強者を退いてきたのか?」
「そうだ。そして、この装置とは全く関係ないもう一つの技を見せてやるよ」
 その場で力を溜めるホーク。全身にオレンジの炎が全身を覆う。
「バーニングホーク!!」
 そのままシグナムに突っ込んでいく。が、単純な突進攻撃でありそれは意図も簡単に避けられる。舌打ちして、「そう簡単に当らせてもらえないか」って愚痴を言う。
「当たり前だ。それにまだ終わりでは無いのだろう?」
「当然だ……。完全にケリを付ける」
 この後、ホークはシグナム相手にスピードについて行くのが精いっぱいの防戦一方という戦局であり、付け入る隙さえ見当たらずに勝負がついてしまった。
「中々面白かったぞ、ネヴィル。次の手合せを楽しみにしている」とシグナムは言う。
「当たり前だ、次は負けないぜ」とホークが返す。
 
 この戦闘を見ていた、はやてとなのはの二人は冷静に分析する。
「二日連続でシグナムとの模擬戦か。ホークを見た感じはどうや?」
「かなりユーティリティ―だね。でも、悪く行っちゃうと器用貧乏、かな?」
 機動六課部隊長・八神はやて二等陸佐が、戦技教導官・高町なのは一等空尉に問う。はやての言葉に、なのはは答えた。
「シグナムさんとの模擬戦、そして暴走族時代の映像を見て、伸ばしていく方向もだいぶ見えてきた」
 言って、なのははホークのデータをモニターに表示させる。
「両手剣スタイルは、スピードが遅い代わりに一撃一撃の攻撃力が高い。ジェットブーツスタイルは、スピードが速いけど攻撃力が無い。怯むけど連射力の無いタイプと怯まないけど連射力のあるタイプの二種類の光線銃、反射装置を使って、自分の有利な間合いに持っていて相手を翻弄する感じだね」
「何べん聞いても思うけど、随分と対極的なスタイルやな」
「でも、デメリットは大きくある。両手剣の時はシグナムさんも言っていた様に、力任せによる攻撃が多く、大ぶりな攻撃が大きいが故に、その力を発揮できずに相手に翻弄されるときもある。今の時は、攻撃に決定的なダメージを与えられず、ジリ貧であるが故に長期戦を強いられる。二つのスタイルを上手く生かして臨機応変にポジションを変更が可能なポジションフリーが良いかな?」と分析をするなのは。
「そうか。そこは高町なのは教導官にお任せします」 
「分かりました、八神部隊長」
 この日から、ホーク・ネヴィルにとっても忘れられない一年が始まった。

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