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魔法少女リリカルなのはstrikers――六課の鷹――
プロローグ&第一話
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。一度だけ交戦した者同士とは言え、これから活動する拠点となる場所を襲った相手に許す訳など無い。ヴィータは瞳の黒眼部分が極端に小さくなり、なのは、フェイト、シャマルもあまり機嫌の良い表情をしていない。
「高町、テスタロッサ・ハラオウン、シグナム、ヴィータ、シャマル。あなた達が俺を許せないことは分かっている。もちろん、俺自身の過去の行動も。信じてもらえるかどうかは分からないが……」とホークが重い口を開いた。
一呼吸置く。目付きも真剣になり、声質も鞭を打つような力のこもった物になる。
「今の俺は、あのころの……暴走族のヘッドになって、無差別に大暴れしていた時とは違う。あのラバースーツを着た連中とその親玉が何故、俺にとって育ての親同然だった先代のヘッドを殺したのか……。このまま引き下がれない! 六課に入って、あんた達の手伝いをさせてくれ。頼む」
ホークの叫びの様に聞こえる声が響く。この場にいる全員に対して、“土下座をするのではないか”という勢いで頭を下げている。
周囲はホークの態度に困惑している。以前まで、ホーク・ネヴィルは六課のエースとも呼ばれる人物達と戦ってきた。そんな相手がいきなり、自分と戦った相手に、自分を少年院に入れた相手に真剣な顔つきで頭を下げてまで、頼みごとをしている。
「顔を上げてな。……ふう。いきなり頭まで下げるから驚いたわ」とはやてが言う。
「どうやら、かつての、事件直後のお前とは違うみたいだな」とヴィータ。
「何がホークを変えたのか……。ちょっと気になるかな」となのはが続けた。
ホークは説明をした。
自分を変えたもの――それは、六課そのものだと言うことを。
六課を襲い、少年院に入って情報で知ったこと。これから六課に関わるかもしれない人々の多くの活躍。自分自身が追い求めていたい事実を知って、「もう出来なくなるかもしれない」と後悔した事実を話した。
「ふふ……。ホークの印象から、そんな風に心の内を明かしてくれるとは思わなかったわ。これは蔑ろには出来んわ」はやてはそう言った。
「だが、私達はお前を完全に信頼した訳では無い、ホーク・ネヴィル。それは高町、テスタロッサ、主はやても同じだ。お前の犯した過去が消える訳では無いからな」とシグナムが言い。
「それを行動で示して。何よりも、きっとそれを最も望んでいるのはあなたを育てた先代だと思うの」とシャマルが続ける。
「せやな。……改めて、迎え入れるわ」とはやてが締める。
「ああ、そのつもりだ。心遣いに感謝する。手数をかけるな……」
これこそが、ホーク・ネヴィルが六課に入るきっかけとなった出来事だった。
・模擬戦闘(1話)
「それじゃ、皆、ご苦労さん。話ばっかでしんどかったやろ」
あの後も、ホークが六課の目的について問いだす、自分がやるべき任務についての
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