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魔法少女リリカルなのはstrikers――六課の鷹――
プロローグ&第一話
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「自らの身を洗うため」としばらく少年院で過ごしていた。
「所で、話は変わるが……あんた達、俺の仲間はどうした? 仲間は今どうしてる?」
「全員が管理局に協力的な姿勢見せ、かつ罪を自首してきたから、そこまで重い処罰にするべきでないって事で保護観察処分や。“ホーク兄貴の『全うに生きろ』という願いを踏みにじりたくない”って言っとたな。皆が自主的に自首してきてな。今では第二の人生を歩めるように、職や資格を取る勉強をするって張り切っていたわ」
 はやての口からその言葉を聞いて、心の底からホッと安心した表情になるホーク。
「そうか、奴らはもう……。後は俺だけか……。勤め先の機動六課で世話になるか、これからよろしく頼む」
 
(ここが機動六課か……。中々悪くない建物だな) 
 機動六課の隊舎の前で男が一人、荷物を地面に置いて隊舎を眺める。
 ならず者部隊の暴走族リーダーを務めていたホーク。見た目こそは華奢な体型をしている。しかし、デバイスとして使っていた両手剣を軽々と振るっていた豪腕の持ち主。“無骨で荒削りだが、力強い”といった評価を得たこともあり、その強さをミッドチルダでもそれなりに名前を知られていた。
(ここの連中は俺のことを知っているのだろうか……。いや、そんなことよりも八神の所に向かわないと行けないな。あの兄ちゃんなら何か知っているだろう)
「私服の所、悪い。あんた、ちょっと良いか?」
 近くにいる男性職員がいたためか、その職員に声をかける。職員はホークが私服姿であった事に困惑をしていた。そんなことをお構いなしにホークは続ける。
「おっと。事情を話していなかったな。名はホーク・ネヴィル。昔は暴走族のヘッドをやっていた。今は居心地が良かった少年院から出て、八神はやて二佐の直々のスカウトを受けて来たものだ。もうすぐにでも始動するこの機動六課に、ね」
「ちょっと待ってください。今、確認を取ります」
 その職員の前にウインドウ画面が展開される。その職員は戸惑いの表情を出しながらの報告していた。無理もない話だ、元々は名の知れた暴走族のヘッドが少年院から出所していきなり時空管理局で働きますと言うものだから。しかも、ホークは六課設立前に一度隊舎を襲っていた(ただし、人・器物類に被害は全くない)
「はい……。分かりました、失礼します。隊長室にあなたを通してほしい、と。案内します」
「ご理解の方、示して貰って感謝する。グリフィス・ロウラン准陸尉」


 隊長室に着いて。現在、隊長室には八神二佐、リインフォースU空曹長、グリフィス、ホークの四人は勿論、それ以外にも――。
(高町なのは一等空尉、フェイト・T・ハラオウン執務官、シグナム二等空尉、ヴィータ三等空尉、シグナム医務官……。やはり、自分達の城を襲ったから良い印象など無いか)
 空気が重い
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