マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0982話
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がアクセル君の唯一の恋人であったとしたら、昨夜のアレを全部私1人で受ける事になる訳ですし……」
昨夜の事を思いだしたのだろう。ほうっと艶っぽい溜息を吐くあやか。
色々な意味で扇情的なその仕草は、他の男が見たら一目で恋に落ちる事間違いなしの魅力的な表情だ。
「そうね。寧ろ私としては毎夜あんなアクセル君を受け止めているレモン達がある意味で凄いと思うわ。女としての幸せには違いないんでしょうけど……」
「ちょっ、千鶴。生々しすぎるから。もう少しオブラートに包んで」
「あら、そんなの今更でしょ? 昨夜私達は全員が全員を見てない、触ってない場所はないってくらいの体験をしたんだから」
ホホホと、言っている内容とは裏腹に慈母の如き笑みを浮かべる千鶴。
色々な意味でいい性格をしているな。
「ん、コホン。まぁ、何はともあれ、これで私達は正式にアクセル君の恋人になった訳よね。時の指輪も貰ったし」
千鶴の言葉に頬を薄らと赤くしながらも、美砂は自分の左手の薬指へと嵌まっている指輪に視線を向ける。
それを見て、他の3人も同様に同じく左手の薬指に嵌まっている指輪へと視線を向けていた。
「そうだな。これから俺達は長い……それこそ、永遠に等しい程に長い付き合いになるだろう。その間に勿論喧嘩する事もあるだろうし、あるいは離れ離れになる事もあるかもしれない。けど……俺がお前達を愛しているというのは決して変わらない。あやか、千鶴、円、美砂。お前達もずっと俺の側にいてくれ」
「……もう。そんな真面目な顔をして言われたんじゃ、断れないじゃない」
「あら? 円はアクセル君の話を断るつもりなの?」
そんな美砂の言葉に、円はすぐに首を横に振る。
「そんな訳ないじゃない。私だってアクセル君と常に一緒に……それこそ、永遠に共にいるのは望むところよ」
「そうですわね。それは私も変わりませんわ。永遠にこの身はアクセル君と共に」
円に引き続いてあやかがそう告げると、千鶴と美砂の2人もその言葉に同意するように頷く。
それを見ながら、俺の心は改めてこの4人が俺という存在の全てを受け入れたのだと知り、胸の奥がジンワリと暖かくなるのを感じる。
身も心も燃やし尽くすような大きな炎ではない。だが、燃えさかる炎ではなくジンワリとした炎だからこそ永遠に燃え続けているような、そんな暖かさ。
「……俺がレモン達に引き続いてお前達に会うことが出来たのは、幸福以外の何ものでもなかったんだろうな。今は心の底からそう思うよ」
「ふふっ、そうですわね。ですけど忘れないで下さいまし。アクセル君が私達に出会ったのが運命であったのと同様に、私達がアクセル君に会ったのもまた運命であったという事を」
「そうねぇ。まさか夏美ちゃんの合宿先に陣中見舞いをした
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