第二十九話
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?」
「今日からしばらく放課後はなんちゃん達を迎えに行きなさい」
「え?お兄ちゃん迎えに来てくれるの?」
「な!?なんで!?」
「行きはスクールバスだけれど帰りは徒歩だもの、心配だわ」
行き成り自分の名前を呼ばれた久遠が食事を中断して此方を向いた。
「なのちゃんもあーちゃんの方が嬉しいでしょう?」
「うん」
満面の笑みで答えるなのは。
その笑顔に負けてしまった俺はしぶしぶ向かえを引き受けたのだった。
放課後、俺はなのはを迎えに聖祥大学付属小学校の校門前まで来ている。
ついでに言うが俺は今14歳海鳴中央の二年生だ。
なので校門前で待っているのだが行きかう人たちの視線が痛い。
今日は久遠も一緒なので尚更だ。
その視線に耐える事数分。
「お兄ちゃーん、くーちゃーん」
「アオ」
と、勢い良く走り寄ってくるなのはとソラ。
「おう、迎えに来たよ」
「ありがとー」
「ありがとう」
ポフッと俺の腰に抱きつくなのは。
「なのは、ずるい」
「えへへ〜」
ソラの抗議を受け流しながら抱きつくのを止めないなのは。
俺達は四人で海岸通りを徒歩でなのはの家に向って帰宅する。
三人が談笑しながら俺の前を歩いているのを眺めていると、前方に黒い毛玉が浮遊しているのが眼に入った。
なのはが気づき指を挿すと、それにつられて俺達の視線も移る。
「あの黒いまん丸なのはなんでしょう?」
なのはが指差した先にいる三メートルほどの巨大な何か。
「も、もしかしてアレが?」
ゆらゆら揺れているように実態があやふやなこの世界には居るはずの無いもの。
真ん中にあった獣のようなまぶたが開き此方を睨んでいる。
Gruuuuuuuuu
低く唸ったかと思うとその体に似合わず高速で一直線にこちらに向って突っ込んできた。
『ディフェンサー』
俺の胸元で待機状態のソルがすぐさま進路上にシールドを展開する。
ドガッと衝突音がした後にシールドを爆破して押し返す。
その隙に。
『スタンバイレディ・セットアップ』
一瞬の発光のあと、俺の服装が変わる。
ソラとなのはも見合わせて頷き。
「レイジングハート」
「ルナ」
「「セーートアップ」」
すぐさま二人も臨戦態勢に移行する。
そして俺はすぐさま結界を展開して時間の流れをずらす。
これで一般人に被害を出す心配はないし、化け物を結界内に閉じ込めることに成功した。
『サンダースマッシャー』
「ファイア」
迫り来る毛玉にソラがサンダースマッシャーを放ち牽制。
「ソラちゃんナイス!はぁっ
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