第二十話 日高大尉!居合もやるぜ!!その十六
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「これが主役の人気かよ」
「あんまり過ぎるだろ」
「毎回毎回戦いの時にはブーイング」
「これがヒーローかよ」
「いいから早くはじめなさいよ!」
「それでさっさと負けなさい!」
また言う女の子達だった。
「今度こそね!」
「この信貴山があんた達の墓場よ!」
「松永弾正久秀が待ってるわよ!」
「今日は丁度あの人の命日よ!」
何とそうだったのである。
「大仏殿焼いたその日よ」
「その日にあんた達も負けるのよ」
「仏罰も受けなさい!」
「早く負けなさいよ!」
「だからうるせえって言ってんだろ!」
「本当にインキンか水虫にするぞ!」
また中指を立てて観客に言い返す二人だった。
「そこで俺達の華麗な居合の技見てろ!」
「これでも居合も出来るんだよ!」
パワースーツの力でそれが可能になっているのだ・
「その腕は橘右京並だ」
「しかも俺達結核でもないぜ」
「尚且つ俺達の刀は村正だ!」
「天下無双の名刀だぜ!」
何処からか刀を出した、抜くと白銀の光が場を照らした。
「村正に切れぬものはなし」
「それも見せてやるぜ」
「幾ら今度の相手が居合の達人でもな」
「俺達は負けないぜ!」
「私の刀は正宗だが」
二人の相手である日高が言って来た。
「西郷元老より頂いた」
「何っ、正宗!?」
「そりゃないだろ」
正宗と聞いて二人も驚いて返す。
「村正よりも上じゃねえか」
「まさに天下の名刀だぞ」
「それも天下第一の」
「そんなの持ってるのかよ」
「刀ではないのだ」
その質ではないと返す日高だった。
「大事なのは腕だ」
「居合のかよ」
「それだっていうのかよ」
「私は免許皆伝だ」
居合の、というのだ。
「居合道も十段だ」
「まさに居合の極意を極めた」
「そうだっていうんだな」
「我が心は明鏡止水」
こうも言う日高だった。
「ただ己の心を清めんばかり」
「それでこそ日高大尉!」
「最高です!」
また黄色い声を送る美女美少女達だった。
「まさに求道者!」
「居合を極めて終わりじゃないんですね」
「そこからさらに精進される」
「本当に素晴らしいです」
「私達も見習わないと」
「そうよね」
この作品では世界の殆どの者が日帝衆の者達を観て思うことだ。
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