第二十話 日高大尉!居合もやるぜ!!その十四
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「それ故にですね」
「この御仏にも見て頂きたいのですね」
「我等の大義を」
「日の本の国、そして世界を守護せんとする我々の心を」
「再併合はその一環でごわす」
あの半島の再併合だ、ここ数話忘れ去られていたが日帝衆は半島再併合を日本の完全復活の最後の一手としているのだ。
「それからもでごわす」
「我等は天下の為に動き」
「人類の繁栄の礎となる」
「だからこそですね」
「今回の勝負で」
「決めたいでごわす」
ジャスティスカイザーとの決着をというのだ。
「本来はおいどんが出るべきでごわす」
「いえ、それはです」
「お言葉ですが」
山本と東郷は自身の出陣に言及した西郷に強く言った。
「なりません」
「元老のご出陣だけは」
それは何故かというと。
「元老は日帝衆の元老です」
「まさに我等の首領です」
「だからです」
「首領のご出陣はです」
首領といえばラスボスである、もっともその裏に真のラッスボスがいる場合も多いがこの作品は現時点ではそこまで考えていない。
「お止め下さい」
「それはです」
「打ち切りになれば別ですが」
「路線変更でもです」
「まだです」
「まだなりません」
こう言って止めるのだった。
「最終回まで」
「元老のご登場は最終回までと決まっています」
今明かされる衝撃のネタバラシである。ここでニコニコ動画ならばキターーーーー!と顔文字が続けて書き込まれる。
「ですからそれまでは」
「ご自重下さい」
「そうでごわすか、しかしでごわす」
西郷は二人の制止を受け自身の出陣は止めた、しかしそれと共にこうも言った。
「おいどんの命は常に大義の下にあるでごわす」
「時が来ればですね」
「その時は」
「何時でも捨てる覚悟でごわす」
日本、そして世界の大義の為にだ。
「それが天命であるのならば」
「それは我等もです」
「我等も同じです」
山本、東郷も西郷に続く。
「日帝衆は皆です」
「正義、大義の為に生きています」
「日本と陛下、そして世界の平和と繁栄の為に」
「然るべき時に喜んでその命を捨てます」
「だからこそ我等はです」
「その時の為に己を鍛えているのです」
こう言うのだった。
「ですから我等も」
「その時が来れば出陣します」
「誇りある武士として」
「喜んで死地に赴きましょう」
「その言葉、心に刻んでおくでごわす」
彼等の心そのものであるが故にだ、西郷も正面から受けた。
「おいどんも同じでごわす」
「では」
「その時は」
二人はまた応えた、こうして日高への出陣が彼自身に伝えられた。日高は日帝衆の道場の一つで白い着物と黒の袴姿で鍛錬をしていたが。
大命を受けてだ、刀を収めて言った。
「では」
「行かれま
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