第一章
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「社会主義者と同じ位な」
「おやおや、そんなに嫌いなのか」
「うむ、だからだ」
それで、というのだ。
「歯医者には行かない」
「君に怖いものがあるとはな」
「怖いと嫌いは違うが否定しない」
「どんな国も恐れない君でもか」
「歯医者を怖がらない者がいれば見てみたい」
ビスマルクはその長身かつ堂々たる体躯で友人に言った。
「あれは誰も怖い」
「じゃあルイ十四世みたいに歯を全部抜くか」
「馬鹿を言え、そうしたら何も食べられなくなる」
つまりビスマルクの最大の楽しみである食事を楽しめなくなるというのだ。卵も牡蠣も鯉もハンバーグも大量に食べる。
しかしだ、歯がないとだ。食べられないから言うのだ。
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