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夜会
3部分:第三章
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った。
「兵も将軍もフランス人だったではないですか」
「確かにその通りです」
「では貴方達がやったのではないですか」
 スペイン側にすれば責任逃れにしか聞こえない。それで抗議する様に言うのである。しかしだ。
 フランス側はそう言われてもだ。やはりしれっとした顔で返すのだった。
「そうではないのですか」
「私達は無理強いされたのです」
「あの男にですか」
「そうです。あの男が決めて主導していたのです」
「我が国のことを」
「貴国のことだけではありません」
 そのだ。スペインだけではないというのだ。
「他のあらゆることもです。我々はあの稀代のペテン師に乗せられ騙されそして挙句には無理強いされていたのです」
「では貴方達は」
「はい、被害者です」
 見方によってはだ。臆面もなく言うのだった。

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