1部分:第一章
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うだ、我等の中にはいない」
その討伐軍、ひいては明朝にはだというのだ。
「宦官達なら通じていてもおかしくはないがな」
「確かに。あの者達は」
「それこそですね」
「そうだ、それはおかしくない」
また言う戚継光だった。
「だが彼等は後宮にいてそこから出ない」
「この南ではですね」
「とても入り込む余地はありませんね」
「それはない」
宦官達は明朝においてはとりわけ腐敗していた。それがこの国の頭痛の種だった。しかしここは南方だ。後宮のある北京とはかなり離れている。それでは彼等もだというのだ。
「だからだ。我が朝で通じている者はいない」
「そうですね。それはです」
「はっきりしました」
「しかしだ。それでもだ」
戚継光は難しい顔になってだ。さらに話していくのだった。
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