最終話:帰るべき場所
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くるので引っ越しの準備でもしているのかもしれない。母親がいるのだからいつまでもここに止まるわけにもいかないのだろう。男がそう考えていると扉がガチャリと開いた。
「えっと…ご用件はなんでしょ―――え?」
自分を見てポカンと口を開けるフェイトに男は苦笑する。しかし、少女が今度は目に涙を溜めて泣き出しそうになったのでその大きな手で彼女の頭を撫でる。すると、涙を必死で堪えながらも男に最高の笑顔で笑いかけた。
「お帰りさない……ヴィクトルさん」
「ああ……ただいま」
帰る場所というのは、誰かが自分を待ってくれている場所である。
それが彼の、彼女の思う帰る場所である。
〜END〜
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