呪われた怪物
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シリルside
「ま・・・マジかそれ・・・」
「うん〜。マジ〜」
セシリーは俺に楽しそうに言ってくる。こいつ・・・ウェンディたちがヤバイかもしれないのに・・・
「というかウェンディの悲鳴に気づかなかった俺が情けない・・・」
「シリルも疲れてたんだよ〜。しょうがないと思うよ〜?」
「そうだけど・・・」
ウェンディの声なら反応しないと・・・ウェンディがピンチの時に「俺寝てました」とかじゃグランディーネとヴァッサボーネに顔向けできないじゃん・・・
だけど・・・
「その屋敷はまだなの?」
「さっき力が抜けたりしたせいで列車に追い付くのに時間がかかったから・・・もう少しだとは思うんだけど〜・・・あれ?」
セシリーはそう言うと突然俺たちは落下を始める。どうした?
「セシリー!?どうしたの!?」
「さっきと一緒だよ〜!魔力が・・・抜けていってる・・・」
セシリーはどうも魔法がうまく使えなくなっているようだ・・・俺が何とかしないと・・・あれ?
「やべぇ!!俺も魔法がうまく使えない!!」
「ええ!?ヤバイよ!!落ちるよ!!」
セシリーの翼が消えてしまい、俺たちはすごい速度で落下を始める。
「「うわあああああ!!」」
バキッバキバキッボスン
「「いった〜い・・・」」
俺とセシリーは木にぶつかって減速したおかげでなんとか地上に到着した。ここは・・・森の中かな?周りには木がいっぱいあるし・・・
俺が辺りを見回していると、聞き覚えのある羽の音が聞こえてくる。この羽を羽ばたかせる音は・・・
「シャルルだ!!セシリーいくぞ!!」
「うん!!あれ〜?魔法が使えるぞ〜?」
俺は音のする方に走っていき、セシリーは魔法が使えるようになったのか、翼を出して俺のあとを追う。
走っていくと次第にシャルルの匂いが近づいてくる。
「もうすぐだ!!」
「待ってて〜!!シャルル〜!!ウェンディ!!」
あれ?シャルルの匂いはするのに、ウェンディの匂いがしない。どうしてだ?
俺がそう思っているとシャルルの羽を音が止む。何かあったのか!?
「急ぐぞ!!セシリー!!」
「うん!!」
俺たちはシャルルの匂いのところまで急ぐ。すると嗅いだことのない匂いも混じってくる。
そして俺たちは一人の女と少年に捕まえられているシャルルを発見した。
「あの屋敷から生かして帰すわけにはいかないの。
ネコ鍋にしてやろうか?あ?」
「させねぇよ!!」
「え?きゃっ!!」
俺はシャルルを捕まえている女に体当たりする。女はその勢いで倒れ、シャルルを縛っていたものが外れる。
「シリル!!セシリー!!助かったわ」
「気にすんな」
「シャルル〜。ウェンデ
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