呪われた怪物
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がセシリー」
「よろしく」
「よろしくね〜」
俺たちはサラさんの手をとって立ち上がる。サラさんは俺たちが立ち上がったのを見るとそのままどこかに歩き出すので俺たちはそれについていく。
しばらく歩くと数件の家が見えてきて、そこには数人の村人らしき人たちがいた。
「サラ。その子達は・・・?」
「安心して。タンたちとは関係ないわ」
タン?誰だ?屋敷に閉じ込めている人のことか?
サラさんはそう言うと恐らくサラさんの家だと思われる家に入っていく。サラさんは俺たちにも入ってくるよう手招きするので俺たちも中に入っていく。
家の中はいたってシンプルな感じのベッドや机があるだけの家だった。
「そこに座りなさい」
「は・・・はい」
サラさんは机の前にある椅子に腰かけると俺たちにも座るように促す。俺たちは近くにある椅子にそれぞれ座る。
「それで・・・一体何があったんですか?」
「あれは・・・10年くらい前だったかな・・・」
俺がそう言うとサラさんは昔起きたこの森についての話を始めた。
昔・・・この森に数人の男たちがやって来た。
「俺たちの技術を教えるかわりに、森の一部に俺たちの村を作らせてほしい」
タンと名乗るその男は、村人たちが貧しい生活をしているのを見かねて、もっと良い暮らしができるようにと、そう提案した。
村人たちは当然それに賛成した。そしてタンとその仲間たちの指導によって森は発展していった・・・しかし、しばらくすると森にある異変が起こる。
「何これ・・・木が・・・」
サラさんは森の木を見て驚いたそうだ。それは木が次々と枯れていっていたのだ・・・
原因はすぐにわかった。木が枯れ始める前と後に起こった変化・・・それは、タンたちがこの森に来たことだった。
「タン!お前らが来たせいでこんなに森の木が枯れたんだぞ!早くここから出ていけ!!」
サラさんはタンさんに向かって植物のようなものをだし、自分の目の前まで引っ張る。
「私に逆らって生きていけると思うなよ」
「いい加減にしろサラ!!どこの木が枯れたっていうんだ!?周りを見てみろ!!」
タンは植物を振り払うと、辺りを見回して見せる。そこにはまったく木が枯れているようには見えない。
しかし、それもそのはず・・・サラさんが魔法の力で森の木を元に戻していたのだから。
その後もサラさんとタンさんは幾度となく衝突し、村人たちと開発者側の間に大きな溝が生まれ始めた・・・
「もうウソはやめてくれサラ!!
お前のせいで村人との関係は悪くなるばかりだ!」
「ウソじゃない!!嫌ならさっさと出ていけ!!」
二人はその日もいつものように言い合ったいたらしい。するとタンさんはサラさんに言われて困った顔をする。
「俺
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