呪われた怪物
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ィは〜?」
「まだあの屋敷に・・・」
シャルルがそういって指を指した先には大きな屋敷がある。あの中にウェンディがいるのか!?だったら
「待ちなさい!!」
「どわっ!」
俺は屋敷に向かって走り出そうとしたら突然足に何かが絡まって倒れてしまう。なんだこれ?木の枝か?
「その猫はあんたの仲間か」
「そうだけど?それが何か?」
「ちょっとシリル!!」
「敵対心丸出しにしすぎ〜」
女が俺に歩み寄ってくる。俺はそれを睨むように見る。まさかシャルルをそんなにネコ鍋にしたいのか?見かけによらず残酷な人だ。
「あの屋敷には入っちゃいけないわ」
「え?」
突然そう言われて俺は意味がわからずに変な声を出す。屋敷に入っちゃダメって・・・それじゃあ屋敷の意味ないじゃん!!
「あの屋敷には悪い奴が住んでいる。そこに行ったら、あんたも死ぬことになるわよ?」
「ウソ!?」
女の言葉に俺は驚いてしまう。悪い奴って・・・じゃあウェンディが危ないじゃん!?
「あの屋敷に俺の仲間が落っこちたらしいんですよ!?なおさら助けに行かないと!!」
「ダメよ!!あの屋敷に入ったらあなたも病気になってしまうわ!!この森を死なせる病気にね」
病気?病気ならかかった人が悪い奴なわけじゃないんじゃないか?
「あの・・・病気になったのは別に悪い人とは言わないんじゃないですかね?」
俺がそう言うと、女の人は一瞬困ったような顔をしたがすぐに表情が元に戻る。
「その男たちは病気をばらまいて私たちの森を奪おうとしたの。だから私たちはそいつらを屋敷に閉じ込め、魔法をかけたわ」
「魔法?」
「そう。人を木に変える魔法よ」
「人を木に変える!?」
俺は女の人の言葉に驚く。人を木に変えるって・・・何もそこまでするか!?
「もしかして・・・屋敷で見た人みたいな木って・・・」
「そう。それは私が木に変えた人間よ」
どうやらシャルルは屋敷の中で木に変えられた人を見たらしい・・・女の人はまったく気にした様子もなく平然と言う。
「何もそこまでしなくても〜」
「そうだよね・・・」
セシリーも俺と同じことを思ったらしく女の人に言う。
女の人は俺たちを見ながら答える。
「それぐらいしないとダメなのよ。そうじゃないと・・・この森は死んでしまうんだから」
「森が・・・死ぬ?」
「えぇ」
女の人にそう言われ、俺たち三人は意味がよくわからずに顔を見合わせる・・・病気でなんで森が死ぬんだ?病気は人に感染していくものだろう?
女の人はため息をつくと俺たちに手を差し出す。
「仕方ないわ。詳しく話してあげるからこっちに来なさい。
私の名前はサラ。あなたは?」
「俺はシリル。こっちがシャルルでこっち
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