83章 恋のシチュエーション
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
83章 恋のシチュエーション (Situation of love)
5月29日、金曜日。東京の渋谷は、北風の吹く、曇り空である。
2015年5月9日に発売された、グレイス・ガールズ(G ‐ ガールズ )の
セカンド・アルバム『恋のシチュエーション』は、
ビルボード、オリコン、有線などで、ヒット・チャート入りを果たした。
それは、デヴュー・アルバムの 『Runaway girl (逃亡する少女)』に続く、快挙であった。
シングル・カットされた、『恋のシチュエーション (Situation of love)』も、ヒット・チャート入りである。
そんな、人気も上々の、G ‐ ガールズと、パーカッションで参加している岡昇は、
渋谷駅から徒歩で12分くらいの、NHKi (エヌ・エイチ・ケイ)放送センターの、
公開・生放送の番組の、『スタジオパークからです!こんにちは!』に出演するところだった。
2014年の11月3日にも、この番組に出演していて、
これで2回目になる、清原美樹や大沢詩織たちであった。
日本で唯一の、公共放送のNHKi(日本放送協力会)の出演とあって、
今回もまた、すこし緊張の様子ではあるが、
みんなは、いつもの明るい元気な笑顔にあふれている。
番組は、午後1時5分から始まった。
午後1時5分。生放送は開始された。
スタジオパークに、G ‐ ガールズに会いたい、見たいと、
詰めかけている、子どもたちやオトナたちの拍手がわく。
番組のテーマソングが流れる。
「スタジオパークからです!」と、アナウンサーの井藤雅彦がいうと、
そのうしろにいる、みんなは、
「こんにちは!」と、明るい大きな声で、合唱する。
「やあ、今日も元気ですね!みなさん、ありがとうございます!」
アイボリーな色のラフなジャケットに、ポロシャツ姿の井藤が、周囲に、一礼をする。
「そして、きょうの司会(MC)は、女優の竹下圭子さんです!
そして、今日のゲストは、中高生!特に女の子に、絶大の人気がある、
グレイス・ガールズと、岡昇のみなさんでございます!」
テレビの画面には、G ‐ ガールズのライヴの映像が20秒ほど放送された。
「ようこそ、おいでくださいましたぁー!これで、この番組のご出演も、2回目ですよね。
そして、発売されたばかりの、セカンド・アルバムやシングル曲が、
またまた、大ヒット中なんですから、ぼくとしても、うれし涙が出てきそうですよ。あっはは。
まず、みなさん、おひとりずつ、ひとことずつ、
自己紹介をお願いします!」
「はーい、キーボードとヴォーカルをやってます、清原美樹です。
よく、わたしは、リーダーですかって、
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ