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リリなのinボクらの太陽サーガ
殲滅
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が、下手をすれば階下の死体を喰らって手が付けられなくなる。可能な限り早々に決着を付けなければ……!」

[はい、ですから私を召喚して下さい]

「……何? シュテル、どういうつもりだ?」

[どういうつもりも何も、ここであの変異体を倒さなければ、教主の目的は果たせません。いつかその時が訪れるまで、私は……私達は教主と共に戦い抜く覚悟を決めています。それに運命共同体でもあるのですから、住まわせてもらっている身として力を貸すのは当然の義務でしょう?]

「そうか……おまえ達の決意はわかった。なら頼るぞ!」

[はい、お任せ下さい!]

未だにサムが変異体の注意を引き付けてくれている。その間に召喚を済ませるべく、一旦部屋の隅に下がる。

月光仔の力を注ぐ事でシュテル達マテリアルズの召喚が可能になる事は以前説明した。そして注いだ力が多ければ顕現できる時間が長くなる事も。素の状態で3人全員を召喚すれば小さい姿でしか顕現出来ないが……今のように力の充電が十分溜まった状態でなら、本来の力を持った姿で長時間顕現する事が可能だ!

「顕れよ、星光の殲滅者……シュテル・ザ・デストラクター!!」

手を掲げて床にルナ属性、空中にフレイム属性の紋章が浮かぶ魔方陣が展開される。閃光を発した瞬間、そこにはなのはと同じデザインだが黒紫と色違いのバリアジャケットを展開している、青色の眼で赤い魔力光を走らせるショートカットの少女が召喚された。見た目はなのはそっくりだが、その眼光と淑女じみた佇まいから紛れも無く別人である少女……。彼女こそ理のマテリアルにして星光の殲滅者、シュテル・ザ・デストラクター、その本来の姿である。

「召喚に応じて参上しました。問おう、あなたが私のマスターですか?」

「こらこら、聖杯戦争はやらないぞ」

「軽い冗談です。少し空気を和らげようかと思っただけですよ」

「そうか……」

茶目っ気を醸し出しながら無表情で笑う、という器用な真似をするシュテル。なんか彼女を見ていると、ギルドマスター・レディを思い出す。淑女然とした雰囲気や、腹の底が読みにくい所とかが案外似ている気がする。

「お〜い、なんかいつの間にか一人増えてるが、その嬢ちゃんは味方か?」

「当然だ、サム。彼女は俺が心から信頼出来る相棒だ」

「あまり持ち上げないでください、照れてしまうじゃありませんか」

「俺が他人の事を語る時は基本的に本心しか口にしないぞ」

「教主からそこまで言ってもらえるとは……恋慕の炎が激しく燃え盛りますね。あまりに燃え過ぎて我が身も火傷しそうです」

「なんか身悶えてるぞ、この嬢ちゃん。コイツ相手に戦力になるのかぁ?」

余裕じみた口調で、サムは変異体と交戦しながらシュテルの実力を疑う事を言って
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