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リリなのinボクらの太陽サーガ
殲滅
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慌ててこちらに拳銃を向けた。しかしその銃はグリップとトリガーの上が切断されており、バレルや銃弾は地面に鉄くずになって道端に転がっていた。

「俺が斬った事ぐらい、撃つ前に気付けよ」

「う、うわぁ〜ッ!!!」

「遅い」

使い物にならなくなった銃を捨てた男はすぐに腰から警棒を引き抜いたものの、懐に入り込んだ俺の掌底が胴に撃ち込まれる。男は一切抵抗できずに吹っ飛び、その先にあったゴミ箱の中に尻から突っ込み、先程サムにぶっ飛ばされた方の男も時間差で同じゴミ箱にぶち込まれた。

「なんだ、ゴミはゴミ箱に、という洒落かい?」

「あまりそういう事は言いたくないんだがな……」

「ま、おまえさんの考え方自体は構わないさ。奴らは放っておけばこの街のポリスに捕まる。それよりこんな所でたむろってないで、さっさと片付けるとしようや」

「……そうだな、奴らが出発の時間を早めないとも限らんし、今から襲撃を仕掛けよう。……サム、健闘を祈る」

「お互いにな、サバタ。俺が伝えた剣術、しっかり活かせよ」

俺の暗黒剣を軽く小突いた後、地下水路へのマンホールを開けたサムは、散歩にも出かけるかの如き雰囲気で中へ降りて行った。しかし復讐の機会が訪れた事で、彼の瞳から殺意が隠しきれていなかった。
予定では10分後にサムが屋敷内へ突入するのだが、放っておいたら想定より早く突入してしまうかもしれない。俺も急いで屋敷に向かった方が良いな。

[教主、本当にやるんですか? 下手をすればあなたは人を……]

「あまり気にするな、シュテル。殺人剣を学んだとはいえ、可能な限り命までは奪わないようにする。状況次第でやむを得ない時もあるのは致し方ないが……そもそも俺はこの手で弟を一度葬ってしまった事がある。ラタトスクに操られていたとはいえ、その事実は変えようが無い。だから俺の手は今更綺麗事を言えるような物ではないのだ……」

[そんなことは……。……いえ、あなたは言葉で説得できるような人ではありませんね。でもあなたが傷つくのは私も、王もレヴィも見たくありません。ですからもしも……人を殺めてしまった時は、私達マテリアルも共にその責を背負います。それが、私達に自由を与えてくれたあなたの恩に報いる一つの方法ですから]

「いや、別におまえ達が背負う必要は無いんだぞ? それに時間がもう少しとはいえ、俺はまだおまえ達に自由を与えられていない……」

[では、“愛”ですね。教主の心に秘められた大きな愛は、闇の中に居て知り得なかった私達に新しい道を示してくれた太陽です。灼熱と業火をも凌駕する激しくも優しい愛を享受させてくれたあなたへ、今度は私達も愛を送りたいのです]

「……はぁ、シュテルも意外に頑固な所があるのだな」

[ええ。私は一度決めたらとこと
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