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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン26 鉄砲水と真紅の瞳
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ったけどやっぱり攻め込むべき?それともやめるべき?
 だけど、ここで止まるなんてそれこそ僕らしくない。

「お望み通りにバトルするさ!孤高のウィンター……」
「その攻撃を通すわけにはいかないな!トラップ発動、バーストブレス!ドラゴン族を1体リリースすることで、その攻撃力以下の守備力を持つモンスターをすべて破壊する!迎え撃て、悪魔竜!」

 悪魔竜の瞳が真紅に輝き、おもむろに立ち上がって全身を赤熱させるとそのまま白夜龍に正面から突撃していく。燃え盛る竜と氷の竜が真っ向からぶつかり合い、激闘の末に2体の姿が光に包まれる。そして光が消えた時、どちらもフィールドには残っていなかった。

「さすがにやるね、吹雪さん。これでターンエンド」

 吹雪 LP2300 手札:0
モンスター:なし
魔法・罠:なし
 清明 LP1100 手札:2
モンスター:なし
魔法・罠:リビングデッドの呼び声(対象無)

 ちょっと余裕ぶったこと言ってはみたけど、割と今シャレにならないピンチです。うーむ。

「僕のターン、ドロー。伝説の黒石(ブラック・オブ・レジェンド)を召喚し、そのまま効果発動。このカードをリリースし、デッキからレベル7以下のレッドアイズを特殊召喚する」

 真っ黒な卵にひびが入り、少しづつ赤い光が中から漏れ出す。なるほど、あれが割れてレッドアイズが生まれるってことか。だけど吹雪さんの墓地にはすでに3体の真紅眼の黒竜がいる、精々出てくるのは真紅眼の飛竜ぐらいだろう。
 だが、その予想は的外れだった。卵が割れて中から出てきたモンスター、あの姿は間違いなく本家真紅眼の黒竜……いや、違う。よく似てはいるけれど、形が少し違う。

「これがもう1つのレッドアイズ……生まれ出でよ、真紅眼の黒炎竜(レッドアイズ・ブラックフレアドラゴン)!」

 真紅眼の黒炎竜 攻2400

「これが最後のバトルだ、ブラックフレアドラゴンでダイレクトアタック!パラレル・メガ・フレア!」
「これだけギリギリの楽しいデュエルなんだ、まだまだ終わらす気はないね。その直接攻撃宣言時、手札からゴーストリック・フロストの効果発動!攻撃モンスターを裏守備表示にして、このカードを裏守備で特殊召喚する!」

 目の前に降ってきた雪の塊が、黒い炎を受け止める。厚着をした雪だるまがその上からぴょんと飛び降り、こちらに向けて親指を突き立ててみせてからいそいそとクロッシュの中に引っ込んだ。この稲石さんからもらったカードのおかげで、今回も敗北から助けてもらったわけだ。

 真紅眼の黒炎竜 攻2400→セット状態
 ???(ゴーストリック・フロスト) セット状態

「ターン終了だ」
「僕のターン。あのモンスターの守備力は本家と同じ2000、だったらこのカード
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