ターン26 鉄砲水と真紅の瞳
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ン他のあらゆる召喚及び特殊召喚を封じる代わりにデッキのモンスターを融合素材にすることができ、呼び出したモンスターの名前を真紅眼の黒竜とする!」
「デ、デッキから直接の融合!?」
「まず、3枚目の真紅眼の黒竜。そしてレベル6のデーモンと名のつく通常モンスター、デーモンの召喚を墓地に送ることで融合召喚!悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン!!」
激しく燃え盛る、蝙蝠のような翼。口からも炎が漏れ出し、筋骨隆々なその体躯はついさっき見たアームド・ドラゴンに勝るとも劣らない……いや、むしろ全身から立ち上る妖気だけならこちらの方が上か。破壊を振り撒くその姿は、まさに悪魔と竜の融合体という表現がしっくりくる。
悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン 攻3200
「これが、吹雪さんの新しいエースモンスター……」
「そうさ。先に言っておくけれど、悪魔竜のバトルが始まればダメージステップ終了時まで相手はあらゆる効果を発動できない。これが最後のバトル、シャークラーケンに攻撃!メテオ・フレア・オリジン!」
「最後の?」
なんだか嫌な予感がした。最後、とはどういう意味だろうか。シャークラーケンと悪魔竜との攻撃力の差は800、それを受けても僕のライフはまだ300残る。ということは、あのモンスターにバトル中のカードの発動を禁止する以外にまだ何か効果があるということ……!
「メインフェイズ終了前にトラップ発動、イタクァの暴風!このカードの効果で、相手モンスターの表示形式を全部変更するっ!」
「何!?次の攻撃につなげる気か」
突然吹いた暴風に巨大な翼が煽られ、それが影響して業火の塊がわずかに向きをそれる。直後、決して広いわけではない店の中にとてつもない破壊音が響いた。その衝撃の凄まじさから、改めてその破壊力を思い知る。
悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン 攻3200→守2500
「ふー……危ない危ない」
「そんなカードをずっと伏せていたとはね。いいよ、攻撃してくればいい。残りの手札を伏せて、ターン終了だ」
これで悪魔竜は2500の守備力を晒すのみとなった。白夜龍で攻撃すれば楽に倒せるし、そのままシャークラーケンのダイレクトで終わり、のはずだ。だけど、吹雪さんのあの余裕。絶対に負けるはずがないと言わんばかりのあの態度がどうにも引っかかる。あのモンスターそのものなのか伏せカードの方なのかはわからないけど、あの人はまだ何か奥の手を抱えている。
なら、次の僕が打つべき手はなんだろう。そもそもこれ、本当に攻撃を誘ってる?それともただのブラフ?最初は絶対何かあると思ってたけど、ここまで執拗に言ってくるってことはやっぱりブラフだったりするんだろうか。そう考えると、このターン攻撃する気はなか
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