マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0981話
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「はいはいはいはい。ちょっと待ったー!」
朝倉の言葉が待ったを掛ける。
あやかの、そして千鶴、円、美砂、そして俺の視線を受けた朝倉は、ニヒヒ、とばかりに笑みを浮かべつつ、自分の隣に立っている神楽坂へと視線を向ける。
「ほら、アスナ」
「あ、うん。その……いいんちょやアクセル達には色々と世話になったから、お返しとして1つプレゼントを用意したのよ。私は正直やりすぎだと思うんだけど、皆がそう言うから……」
「プレゼント、ですの?」
「そ。……エヴァちゃんから許可を貰って、いいんちょ達だけもう1日この魔法球を自由に使ってもいいってね」
「え?」
その言葉に、俺とあやか達の視線がエヴァへと向けられる。
だが視線を向けられた張本人は、そっぽを向きながら鼻を鳴らす。
それでいて微妙に頬が赤いのは、色々と照れているからか。
「ふんっ、まぁ、アクセルには色々と世話になったからな。その礼だとでも思え。……言っておくが、1時間だけだからな。お前達をこの場に残していけば、それこそいつまででもいそうだからな!」
「ま、そういう訳で。アクセル君達はここでゆっくりと蜜月を過ごしてきてね。もう、それこそ18禁的な意味で!」
「ちょっ、朝倉さん!?」
「じゃーねー。ばいばーい! ほら、皆行くよー!」
朝倉の言葉で色々と頬を赤くしながらも、3-Aメンバーは揃って魔法陣の上に乗って魔法球から出て行く。
そうして気が付けば、ここに残っているのは俺、あやか、千鶴、円、美砂の5人のみとなっていた。
「……えっと、その……どうします?」
チラリと頬を赤く染めながらこっちを見てくるあやかの問い掛けに、小さく肩を竦めてから口を開く。
「まぁ、向こうが折角用意してくれたサプライズプレゼントだ。ありがたく受け取っておけばいいんじゃないか?」
「そうね、確かにその方がいいかも。私は賛成かな。卒業パーティもそれはそれで忘れられない思い出になったけど、こうして私達だけで過ごすってのも、卒業パーティに負けない程に重要でしょうし」
美砂が俺の意見に賛成するように、腕へと抱きついてくる。
ちなみにその服装は、当然卒業式が終わった時とは全く違ったものだ。
衣服に関しては、茶々丸の姉妹が用意してくれているので着替えがなくて困ったりということはない。
……30人以上の着替えを5日分も用意するってのはかなり大変だと思うけど、人形だけに、その辺の苦労はあまりないみたいなんだよな。
「そう、ね。確かにこの5人だけでゆっくりと過ごす時間はあまりなかったし……皆の気持ちはありがたくいただいた方がいいんじゃないかしら」
「で、でも……その、つまり私達5人だけで過ごせっていうのは……つまり、その、そいういう事なんでしょ?」
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