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EVANGELION ANIMA〜もう1つの可能性〜
四話 見知らぬ記憶
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ナルドグマにあるエヴァを分解すれば部品は何とかなるでしょ。それにターミナルドグマに割り当てている電力を必要最低限に抑えればなんとかなる…そうよねマヤ?」
「!…はい」
マヤはドグマにあるリリス、レイのクローン、そして10年前に破棄されたエヴァの試作品の存在を知っていた。
レイのクローンが浮いている部屋にはダミーシステム開発の際に何度も出入りしていたしリツコに連れられ頭だけの零号機(?)も見たことがある。
しかし、驚いたのはミサトがマヤも実験に関わっていたことを知っていたことだ。
「「?」」
2人の話しに付いていけないマコトとシゲルはちんぷんかんぷんだった。
「あのー葛城さん、どいうことです?」
マコトがミサトに訪ねる。
「二人にも見せないとね。ついてきて」
途中のし席を立ち上がり有無を言う前にスタスタと歩いて行く
「あっちょっと!」
慌てて後を追うマコトとシゲル。
4人の目指す場所はターミナルドグマ。
[ピッ]
ガシャンッ
ゆっくりと開いていくヘヴンズドア。
始めに見えるのは紫の仮面をした白い巨人リリス。
「実際に見るとスゴイな…」
シゲルは前に一度来たことがあるがマコトは発令所のモニターで見ただけで実物は初めてだった。モニターで見るより迫力がある。
[プシュッ]
ドグマの先にあったのは何年も放置されていたような病室。
古びた機器にビーカーや何かしらの薬剤。
病室にしては衛生的に問題がある。
「漫画に出てくる人体実験の現場みたいだ…」
シゲルの呟きもあながち間違ってはいない。この部屋は、2人目のレイが幼年期に実験も兼ねて暮らしていた。
「葛城さん、ここは一体…」
マコトが訪ねる。こんな部屋をみて不審がらない人はいないだろう。
「リツコが言うには、レイが幼い頃に過ごしていた所よ。ま、私ここにに来たのは二回目だしマヤの方が詳しいんじゃない?」
ミサトはマヤの方を向く。マヤは暫く黙っていたがゆっくりと口を開く。
「ここは、レイが10歳になるまで使っていたんです。私が始めて来たときレイは既にここを出ていましたから、先輩に聞いたことなんですけど、当時レイは知識も殆どないに等しく一人で生活するのが難しかったので検査も兼ねてここで暮らしていたそうです」
マヤの言葉に二人は驚いた。
この部屋がとても4年前まで使用されていたと思えないからだ。少なくとも10年以上は放置されている風に見える。
とても人の住むような所ではない。
「見せたいのはこの先にあるわ」
ミサトを先頭に薄暗い通路を歩く。
床は埃が被っており人が通った形跡もない。
[ガシャン]
通路の突き当たりの扉が開く
奥は暗くて何も見えない。
「あーマヤ、照明つけて」
「はい…」
[カチッ パッ]
マヤが壁際にあるスイッチ
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