第百四話
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イの原型となっただとか、様々な説を持つ。その名は貪欲からきて、女の吸血鬼そのものとしての相称にもなり、中国の白蛇伝の基になっただとか。他にもブルガリアの民話にも似た名前の大蛇が登場します」
「よく知ってんなぁ、そんなこと・・・」
「一応同じ神話の出身ですし、最近ではこれくらいなら簡単に得られてしまうのですけどね」
ま、そこまで話す必要はありません。私がしたいのは、最低限の称賛。そのために語る情報なんて、この程度で十分です。美しい口笛だとかラマシュトゥの化身だとか、色々とありますけどそれは割愛として。
「なんにしても、貴方が殺戮し権能を簒奪したのは、女神ラミアー。そうですね?」
「ああ、大正解だ。ちょっと見ただけでそこまで分かるもんなのか?まつろわぬ神ってのは」
「偶然妹たちから情報を得ていて、権能を使うところを視れて、そして私と同じ神話の出身であった。情報源は多すぎるくらいですよ」
ま、これで一つは終わりですね。あそこまで深い歴史を持つ神を殺したということには純粋な称賛を送りましょう。でも・・・それだけです。
自信を強化する権能は邪魔ですし、さっさと潰しますか。
一つ目、武双のを合わせれば二つ目の権能を暴けましたし。跳躍の術を使い、一気に九人目のところまで跳ぶ。ほとんどタックルをかますようになってしまいましたが、まあそんなことよりも。
「狂乱よ、その力を私のために表わし、力を狂わせよ!」
「は?・・・ウオッ!?」
何言ってんだ、みたいな顔で疑問をあげた彼は、しかしすぐに驚きを見せる。自分の体から血が噴き出せば、当然かもしれませんが。それも、権能を使おうとした瞬間に、ですし。まあでも。
「さあ、これで一つです。あとどれくらいすれば権能をすべて封じられますかね?」
「テメエ・・・!」
そのまま空中で、槍と剣がぶつかり合う。さて、残りの権能はどなたのものなのでしょうか?
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