sts 09 「消えない不安」
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。君とショウは昔からラブラブだったじゃないか」
せめて仲が良かったにしてもらいたいところなんだが。今の発言は昔ながらの知り合い以外に聞かれると過去の俺とはやての関係を誤解される可能性が大だし。
「遊びに来たときは何かとショウの話をしていたしね」
「もう、本人のおる前で恥ずかしい話せんといて。今日のロッサはいけずや」
「久しぶりに妹分に会ったんだ。コミュニケーションを取りたいと思うのは当然じゃないか」
気持ちは分からんでもないが、もう少しまともな方法でやったらどうなんだ。お前の話に付き合うくらいなら下に行ってユーノと話すか、現場検証をやったほうが遥かにマシなんだが。個人的にティアナの様子を見ておきたいし……。
「あっ、もちろんショウともコミュニケーションを取りたいと思っているからね。だからそんな顔をしないでくれ……それとも、はやてが他の男と話しているから妬いているのかな?」
「誰が妬いたりするか」
単純にお前の言い回しに苛立ってるだけだ。まったく……仕事は出来るくせに性格に難がある奴だな。今度カリムやシャッハに会ったときに今日のことは言っておいてやるから覚悟しとけよ。
「その言い方だとまるではやてに魅力がないみたいじゃないか……それとも気になる子でも出来たのかな? さっきから外ばかり見ているようだし」
確かに気になっている異性はいる。だがあいにくヴェロッサの言っているような意味で気になっているわけではない。
「馬鹿なことを言うのも大概にしろよ。他の連中が仕事しているのにお前みたいな奴に付き合ってるかと思うと申し訳なさが募ってきてるだけだ」
「おいおい、それはボクに対してひどすぎやしないかい?」
「そう思ってるのはお前だけだ」
やや強めの口調で言ったのだが、ヴェロッサに気にする様子は確認できない。俺が静かにため息を吐くと、穏やかな笑みを浮かべたはやてと視線が重なった。お疲れやろうけどもう少し頑張って、と言いたげなその顔により大きなため息が漏れるのだった。
ヴェロッサとはやての世間話に付き合っているうちに現場検証が終わったようで、撤収準備が完了したと報告が入る。俺がはやてを連れてすぐさま撤収したのは言うまでもないだろう。
機動六課に隊舎に戻った頃にはすでに夕方だった。戦闘があったこともあって午後の訓練は中止となり、フォワード達には明日に備えて休むようにと指示が出される。
俺は隊長といった役職についてはいないが、それなりに頼りにされているポジションということもあってフォワード達と別れた後はなのは達と行動を共にする。ティアナのことが気になっているのだが、やることはやらないといけないのが社会人としての責任である。まあ別れる際に少しは顔を見ることが出来たのだが。
反省していることもあ
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