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【D×D】掃除男さん、アンタ分かってないよ!
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だ悪魔陣営にいたのか!?」
「イロイロあるのよ、イロイロ。アンタだって堕天使総督の癖にこんな所に出しゃばってきてるじゃない」

ちなみにその真相は、箒とのコネが出来たことで悪魔陣営から手が出しにくくなり、更に禍の団英雄派リーダーが私情で援助してくれているというもの。英雄派リーダーは箒とのコネが確保できなくなったら早々に援助を打ち切るだろうし、箒が死ぬような事態が起きると悪魔陣営はカテレアに手を出さずにいる理由がなくなり、不穏分子を狩る為に動き出すだろう。
よってカテレアとしては、生命線である箒を議題にした案件には関わらない訳にはいかないのだ。
今、彼女は箒の垂らした糸に捕まることで辛うじて足場を保っていると言っても過言ではない。割と死活問題なので、何が何でも守る必要がある。よって今のカテレアは真剣そのものだった。

……つまり、箒は言葉ひとつで禍の団と悪魔の両方に繋がりのあるカテレアの行動をけん制しつつ立場的に依存させ、完全な味方に引き込んだとも言える。この効果を本人が狙ってやったのかというと……この場の全員は与り知らぬことだが、実はちょっとだけ狙っていた事が後に判明する。
閑話休題。

「さて、まずは箒の抑止力となる存在を作るか、手綱を握る存在が必要ね。彼は組織に依存するよりは一人の自由を尊重するタイプだし」
「しかし箒くんをどうこう出来る人材となると……申し訳ないけど私も思いつかないわ」

悪魔陣営は早々に白旗状態だ。付き合いが長い分、思いつくものが何もない。何もないからこそ頭を悩ませている状態だ。

「アザゼルはどうなの?」
「実はな……箒の奴の弱点を俺なりに分析しててな?仮説だが、この議題の判断材料になりそうなものがあるぜ」
「マジで!?」
「早く発表してください!一人の人間の命がかかっているんです!」
「そうよ悪ヒゲ総督!さっさと喋りなさい!」
「おいコラ誰が悪ヒゲ総督だカテレア!!お前箒と会ったせいで悪口の方向性がズレてねぇか!?」

わーわーぎゃーぎゃー。仮議長の祐斗の静止の声で何とか鎮まったものの、早速前途多難である。

「おっほん!いいかお前ら………ズバリ、箒は人の話を聞かずに一方的に善意をぶつけてくる存在に弱い!」
「……一方的な善意。ラブコールとかそういうのかしら?」
「いや……例えばこれと言って理由もなく懐いてくる上に、からかってもその善意が揺らがないような一途な奴。例えば知り合いの知り合いだからと世俗的な話で盛り上がって、一方的にぶつけたい善意だけぶつけて帰っていくような勝手な奴………」
「つまり、根拠もなく箒に懐く人?」
「ということになるな。付け加えるなら箒の心情を意に返さないも入れるべきか。その手合いにあいつは弱いらしい」
「き、貴重な情報だわ……!!」
「で、具体的
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