【D×D】掃除男さん、アンタ分かってないよ!
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んできた時は、今になって思えば死ななかったことの方が不思議である。
祐斗は今更ながらそんなことが不安になってきて、思わずリアスに聞いてしまった。
「部長……掃詰先輩は本当にこのまま僕たちと居ていいんでしょうか?もしもいつか巻き込まれたら……」
「そんなことは考えても意味がないことよ」
「えっ!?そ、そんなことは……!」
誰よりも箒の事で頭を悩ませていたリアスのぞんざいな物言いに祐斗は思わず叫んでしまった。だがリアスは普段の慈愛を感じるような暖かい顔でなく、どこか諦観にも似た影を纏って囁く。
「仮に誰かが止めても、箒は箒のやりたいことをするために周囲のしがらみを必ず突破する。それはきっと記憶が消えても、書き換えらてても、命に刃を突きつけられても変わらない。多分、平穏よりスリルの方が好きなのね。無意味に100年生きるより、鮮烈な1日に価値があると……きっとそう考えているのよ、箒は」
「部長………」
だから、とリアスは続けた。
「箒が好き放題に動いても問題ない世界に、私達がしましょう?それですべては解決するわ」
そう言うと、リアスはニッと挑戦的な笑みでウインクした。
本気の顔だ、と祐斗は直感する。この我儘な主は友人のために世界を変える気でいるらしい。それは、友人を守る術を探して懊悩した末にリアスが導き出した、箒の事を投げ出さずに向かい合うたった一つの方法なのだろう。
これだからこの人は器が知れない、と内心で苦笑した祐斗は、そこでふと一つの事に思い至る。
「でも部長、そうなると箒先輩は今まで以上にフリーダムに動き回ることになるのでは?」
ぴきり、とリアスの笑顔が凍りついた。
どうやらリアスが箒と対等な存在になるにはまだまだ時間が必要なようだ。
= =
「………というわけで、第一回掃詰箒がフリーダムすぎる件について対策を立てよう会を開催します……」
粛々と開会のあいさつをした祐斗の前には、部室に集まってもらった数名のメンバーが座っている。
メンバーその1、箒対策の実質的最高責任者であるリアス。
メンバーその2、このメンバー内では比較的箒からの信頼が厚いソーナ。
メンバーその3、この前ようやく箒に借りを一つ返したアザゼル。
メンバーその4、取り敢えず天使も関わっとけというノリで紫藤イリナ。
メンバーその5、禍の団との繋がりがあるのに未だ悪魔陣営のカテレア。
メンバーその6、未だにおっぱい知識での敗北を引きずる兵藤一誠
「先輩の方が、覚悟が上だった。甘かった………パイリンガルやドレスブレイクをマスターして天狗になっていた……俺は、俺は……」
(まだ気にしてるし……あとで慰めてあげようかしら)
「………つうか、なんでカテレアいんの!?というかお前ま
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