暁 〜小説投稿サイト〜
dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第28話「誇りを持つ者」
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線を逸らしません。完全に獲物を見る眼です」

「…よし、敵意があるという事実があれば十分だ。狩るぞ」


アイリスは腰のホルスターから2丁拳銃を取り出し、クリスは骨が鳴るまで拳を握る。
シャルルはというと、いつの間にか展望台の出入り口まで引き返していた。

「シャルルさん? どうしたの?」

「僕の武器を取ってくる。大きなアタッシュケースに入れてあるから出入り口に置いてきたんだ。
持ち運びに不便でな」

2人が展望台に案内された時、シャルルはそれなりに大きなアタッシュケースを持ってきていた。
あのケースの中に武器を入れていたようだ。

カチッという音が聞こえた。
アタッシュケースが開かれ、クリスは遠目で中身を確認した。

中に入っていたのは、2種類の武器。




「ファルシオン」と「フランシスカ」という武器を知っているだろうか。

「ファルシオン」とは、刀剣の一種で、片刃のナイフを長くした鉈のような外見が特徴の武器。
「フランシスカ」とは、投擲武器として使用される小型の斧。







シャルルはアタッシュケースの中から、ファルシオンとフランシスカ3本を取り出す。

「さて…クリス、一応確認するが、君は本当に素手で十分なのか?」

「はい、フォールマンの腕力は伊達じゃないですよ」

「そうか……アイリス、奴が接近してきたら頭に銃弾を浴びせて怯ませろ。僕もフランシスカを
投げて援護する。目を潰せば叩き落とせるはずだ。ここに引きずり落とした時が、クリスと僕の
出番だ。2人とも、準備は?」

「バッチリだよ!」

「いつでも大丈夫です」

2人の答えにシャルルは静かに頷き、大鷲の方に向き直る。




"フレースヴェルグ"との戦闘が始まった。
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