第二百三十一話
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第二百三十一話 それぞれしていく中で
華奈子はあえて美奈子とは別々になってだ、ライゾウにタロを従えてそのうえで錬金術を以てビー玉を造る実践に入った。
その中でだ、華奈子は器具を使いつつ二匹の自分の使い魔達に言った。
「ここで大事なことはね」
「ああ、怪我な」
「怪我には注意してね」
「錬金術は色々使うからな」
「少しでも油断するとね」
「ええ、化学の実験と同じだから」
それでとだ、華奈子も応えて言う。
「気を抜かないでね」
「おいら達も注意してるからな」
「爆発とか起こさないでね」
ライゾウとタロはさらにだった、主にさらに注意した。
「火傷にもな」
「一旦ガラスを溶かすから」
「本当にな」
「細心の注意を払っていてね」
「そうなのよね、爆発は漫画ではあるけれど」
この場合はギャグ漫画である。
「実際に起こしたらそれこそね」
「大怪我だよ」
「火傷もそうだけれど」
「女の子なんだからさ、ご主人も」
「お顔に傷とか付けたら駄目だよ」
二匹は華奈子のボーイッシュで明るい可愛さの顔を見た、それにその赤い奇麗な長い髪も見て言うのだった。
「髪の毛もだよ」
「今だから言うけれど」
今度言うことはというと。
「括ってまとめておきなよ」
「さもないと邪魔になるから」
「ご主人髪の毛が長いからさ」
「そこも注意してね」
「あっ、そうね」
ここでだ、華奈子も気付いた。それでだった。
髪の毛はすぐに後ろに上げて束ねた、そして言うのだった。
「これでいいわね」
「そうそう、注意していてくれよ」
「髪の毛も焦がしたりしないで」
二匹はまた主に言った。
「さもないとな」
「本当に取り返しのつかないことになるから」
「注意は常に」
「そうしていこうね」
「怪我をしないことが第一ね、本当に」
向こう見ずなところのある華奈子も言うのだった。
そうした話をしつつだった、華奈子は慎重にことを進めていった。そのうえでビー玉を造っていた。それも確実に。
第二百三十一話 完
2015・4・29
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