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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第472話】
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軽くテスト出来るか?」
「……う、ん」
頷き、背部の荷電粒子砲二基が稼働、粒子が収束していく――勿論室内で放つ訳ではない、ちゃんとチャージが可能かどうかの動作の確認だ。
問題点は見つからなかったらしく、収束していたエネルギーが収まっていった。
次に薙刀を呼び出す、これもスムーズに展開できたので特に問題は無いだろう。
「だい、じょうぶ……」
「OK、とりあえずの所武装は完成って所だぜ、ヒルト」
「そっか、理央、サンキューな?」
「良いって事よ!」
ニシシっと笑顔で応えた理央に、俺も笑顔で返す。
それをセラがじぃーっと眺めてるのに気付き、振り向くとふぃっと顔を逸らされてしまった。
続いてのほほんさん、玲と仕上げていき、最後にセラが仕上げると簪は動作チェックを開始した。
簡単な歩行にスラスターの稼働、反重力制御のテストやその他等を念入りに行う。
その間はもう必要なさそうな機材を機材室へと直していく。
その後もチェックを続け、時間は午後九時前――。
「どう、更識さん? 何処かおかしな箇所や不具合、違和感とかはない?」
セラが代表してそう言うと、簪は小さく頷いた。
「だ、大丈夫……です」
たった一日で完璧に終わらせた辺り、やはりセラや理央、玲の整備能力の高さが窺える。
のほほんさんはわかっていたものの、改めて自分の目で確認すると驚きを隠せなかった。
……下手すれば前日完成って事もあり得たかもしれないのに……それでいて理央と玲の二人はIS操縦に関してもレベルが高い。
――本当に何で代表候補生じゃないのかが不思議だ、セラに関しては実力がわからないから言い様がないが。
「そういや火器管制システムはどうなった? マルチ・ロック・システムは何度もプログラミング失敗していた様だけど?」
「え、えと……。 つ、通常の、ロックオン・システムを……使います……」
「そっか、俺がマルチ・ロック・システムの構築できればなぁ……」
そう呟く理央、武装類を担当していたこともあってか心残りなのだろう、勿論残り日数全てを投じれば完成するかもしれないが、完成しなければ意味がないだろう。
簪の決断も一つの手だと思えば納得も出来る。
――打鉄・弐式は内蔵火器に高性能誘導ミサイルを搭載してる。
計六基、各々が一度に八発の小型ミサイルを備えた武装ポッドらしい。
最大稼働で同時に四八発の一斉射撃を行えるという代物。
マルチ・ロックオン・システムが完成すれば最大稼働での高命中率、高火力が叩き出せるらしいが、完成してない以上そのスペックを引き出すことは難しいだろう
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