暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
じゃあここは一夏に任せます
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
向くとシャルルがもうエネルギーを白式に送っていた。送り終えるとオレにうなづいてくる。

「優里を助けてあげて」

「おう、任せろ!」

エネルギーを貰ったと言っても、【零落白夜】は一回だけだろう。

???

「ッ!!やぁ!!」

斬りつけても斬りつけてもボーデヴィッヒさんには届かず、それどころかあのニセ雪片に斬り返される始末。

(やっぱり……、腹部の傷が痛みますね……。シンクロ時間もソロソロ限界ですし……)

顔をしかめて、相手の攻撃をよけているといつの間に白銀の狼が隣にいた。狼は私の瞳を覗き込むと狼の声が頭の中に響いてくる。

『大丈夫か?優里?』

『なんですか?心配してくれるんですか?』

『……心配はするさ。我が主だからな……』

『銀狼に心配されるなんて、私もボチボチあの世ですかね?』

『また、そうやって。縁起でもないことを……』

『私は縁起でもないことを言う方が縁起あるんですって』

私の減らず口を聞いて、安心したのか白銀の狼は自分の持ち場に戻っていく。私も最後の追い込みと攻撃を開始しようとした時だった。

「優里〜〜〜!!!」

「…………やっと来ましたか……。本当……、世話がかかる人です……」

???

オレは優里の元へと急ぐ。

「やっと、来ましたか。一夏……」

「ごめん。遅くなった」

「まぁ、いいですよ。私もストレス発散できましたし……。なので、あとは一夏にお任せします……」

「…………」

後ろを振り向いて、素知らぬ顔で帰ろうとする優里の細い肩を掴む。振り返った優里は見事なまでのしかめっ面で。目でなんですか?と言っている。

「いや。オレ一人じゃ……」

「…………こんな怪我人を使うなんて、神様が怒りますよ……たく」

優里は弾き飛ばされていた短剣を掴むと振り返る。

「私が隙を作るので、出来た隙に【零落白夜】をぶち込んで下さい。そしたら、ボーデヴィッヒさんまで届くと思います」

指を三本立てて、一本ずつ折っていく。最後の指を折るとGO!と拳を上げる。途端、黒いISに突っ込んで行く優里。

「銀狼!!」

狼を呼ぶと見事なコンビネーションで敵を放浪していく。

「一夏!!」

「【零落白夜】発動!!」

雪片弐型がエネルギーの刃を成して行く。
目をつぶり、ただ一つだけ願った。
ーー力を貸してくれ!!白式!!

「やぁあああああ!!」

まずはニセ雪片を振るっている手を、続けて真っ二つに切り裂いた。
ジジッ……と紫電が走り、ISが左右に開くとその中からボーデヴィッヒが出てきた。力なくダランと地面に落ちる寸前を間一髪で助けに入る白銀の狼。

「たく……一夏はもう少し、手加減
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ