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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
じゃあここは一夏に任せます
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に長剣を握り、左手には短剣を握っていた。右手を持ち上げ、挑発する。ISスーツだったものが今は侍のような格好をしている。そして、その優里の足元に白銀の狼はまるで主を守るように唸り声をあげ、威嚇する。
「銀狼は裏から、私は正面から攻撃します。GO!!」
生身とは思えないスピードで攻撃して行く優里をただポカーンと見つめる僕。それは他の皆も同じで何が起きているのか分からないようだった。織斑先生も山田先生までもがこの状況についていけてないようだ。
「はっ!こんな事してる場合じゃない!!優里を助けに……て。つうぅ……」
「て。ダメだよ、一夏。そんなボロボロなのに……」
「こんなの……へっちゃらだ」
「馬鹿者が??死ぬ気か!?」
箒が一夏をポカンと殴る。頭を抑える一夏は箒を睨むと
「優里が戦ってるんだ!!オレ一人、こんなところにいるわけにはいかない!!それにあいつ。千冬姉の技盗みやがった、盗みやがったんだよ!!」
「貴様はこんな時まで千冬姉千冬姉。優里優里か」
「?」
「なんか面白そうな事、話してますね?」
「「「うわぁ!!」」」
「そんな驚かなくても……」
しょんぼりと落ち込む優里。
上に着ている衣や袴は所々、破けていて中でもひどいのは腹部を横直線で白い肌からは紅い血が流れている。その血は切れているISスーツに染み込み、黒いシミをつくる。露出してるところも擦り傷だらけで血が滲んでいる。
「…………優里……大丈夫なの……?」
僕の問いかけに小首をかしげると
「これくらい慣れっこなので痛くも痒くも有りませんよ」
慣れっこって……毎日こんなになるまで練習してたのだろうか……。色んな意味で心配になってきた……。
「それより早くしてくれないと私も銀狼も持たないんですが……」
「銀狼……?」
「銀狼とは私のISで今、一時的にコアに運転を任せてるんです。でも、ほら見てください」
優里が指差す方へ向くと綺麗な白銀の毛並みは剣で切られ、素肌のピンクが表に出ている。
「これ以上、銀狼一人で任せるのは難しいそうですね。私も回復したので行ってきます……」
???
(オレは……何をしているのだろう……)
女の子一人で戦わせて、切り傷をいっぱいつけさせて、ボロボロになるまで戦わせて。そこまでしてもらってまでオレは守られる存在なのだろうか?
「一夏!?」
「どこに行くの?」
箒とシャルルに両肩を掴まれる。オレは振り返ると
「オレが決着をつけてくる。だから、エネルギーを分けてくれないか?今のエネルギーじゃあ【零落白夜】を発動出来ない……」
「いや、だからって」
「いいよ」
「「!?」」
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