暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
ここで負けるわけにはいかない!
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最悪のコンビとも言えるし最高のコンビとも言える私のペアは全くもって相手=パートナーのことを考えてない。もっと言えば、私がではなく、もう一人が。

「ボーデヴィッヒさん。宜しくお願いしますね」

と笑顔で話しかけると

「白々しい」

と言葉で片付けられる始末である。
協力出来れば、優勝も間違いないと思うのだが先は長いようだ。

???

「なんか大変だな。優里も」

「そうですか?」

「そうですか?って……」

正直言って、ヤバイ状況なのだが一夏も敵になる以上 簡単に情報を提供するのはどうか?と思うので適当に話をそらす。

「そういえば、シャルルとはどうなんですか?」

「うーん、いいんじゃないのかな?」

「そうですか」

「あぁ」

相手も同じらしい。

???

「………」

「………」

「あ、ははは」

私、一夏は絶句。シャルルに至っては苦笑いである。その理由は学年別トーナメントの対戦相手が決まったからだ。
第一回戦:那珂優里&ラウラ・ボーデヴィッヒ 対 織斑一夏&シャルル・デュノア
これは最初から強敵にあってしまったようです。
と私は心の中で思うのだった。

???

広い競技場の中、白 橙 銀 黒となんとも色鮮やかなISが並んで睨み合っている。睨んでいるのは白と黒の両者だけなのだが。銀と橙はそれを見て、互いも少しながら火花を散らす。

「第一回戦で当たるとは手間が省けるものだ」

「そうかよ。俺もあんたと決着つけたかったしな」

「シャルルと戦うのは初めてですね。なんだか、ドキドキします」

「僕もだよ」

試合開始まであと10秒。10.9.8.7.5.4.………3.2……1

「じゃあ、行くぜ」

「叩きのめす」

試合開始と同時に飛びかかってきたのは、予想に反して私の方に一斉攻撃だった。

「ッ??」

一夏の雪片弐型を自分の鬼切で防ぎながら、上から降り注いでくる銃弾の雨を後ろ飛びで避ける所を一夏が瞬時加速で私の懐に飛び込んで、上から斜めに斬りつける。それを寸前で交わしながら、私は違和感を感じていた。チラッと置いてけぼりになった黒いISを見る。顔はしたを向いてて、表情は分からないがなんかやな予感がする。
(大体、こんな時のやな感じって当たるんですよね)

「よそ見なんて、かなりの余裕だね。優里」

上から聞こえたその声に私はハッとする。しかし、時すでに遅く 火薬の雨に巻き込まれた。





やった??と僕は一夏の方を見る。すると一夏もニコッと笑ってくれた。

『あの二人相手か……』

『うーん。一人一人の能力は高いけど、多分 あの二人は協力しようとしないと思う』

『?』
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