第百十三話
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た神の持つ逸話によるもの。鍛冶の神に命令を聞かせることができるのは、ドグウェル二人に命令してティルヴィングを作らせた、オーディンの血を引く王スウァフルラーメしかあり得ない!」
「大正解だよ神代武双!そうだ、俺が殺した三人目の神はスウァフルラーメ!便利なもんをくれたぜ!」
そう言いながら切りかかってきたので、俺はブリューで防ぎつつボルグを突き出す。剣の腕は大したことないのであろうコイツの攻撃を防ぐこと自体は簡単なんだが、アイツの権能がどう飛び出してくるかもわからないし、なによりいつ『願い』を使われるのかが分からない。その内容も何が飛び出してくるのか分からないから、どうにもならない。
・・・本当に面倒な相手だな、コイツは!防御に全力を注がないといけないとか、ずいぶんと久しぶりだな。
「・・・なあ、二人とも。何かいい案ない?」
『ありませんね』
『無理』
デスヨネー。はぁ・・・うん、もういいや。さすがにここ崩すのはマズいけど、崩さなけりゃ大丈夫だろ。
そうと決まればやることは決まっている。言霊を唱えずにできる範囲で権能を発動しつつ、
「我は永続する太陽である。我が御霊は常に消え常に再臨する」
「おっと、それやられると辛いんだよ!」
そういって一気に突っ込んできた九人目。その目の前にそこらへんの植物全部を操って壁にして、突っ込んできたところに絡みに絡ませて動きを封じる。あとは、
「わが身天に光臨せし時、我はこの地に息を吹き返さん!」
「だー、クソ!」
ティルヴィングで全部切り裂いてくれたみたいだけど、もう遅い。これで俺は不死身だ。願いの分完全にとは言えないけど、ある程度は安心して戦えるな。うん。
というわけで、早速思いっきり心臓めがけて突き出された剣を無視して、血をまき散らしながら槍を突き出す。あクソ、鎧使ってやがる。
「・・・揺れ」
「おっと!」
髭大将で振動を通そうと思ったんだけど、その前に逃げられた。その先に向けて雷を放つも、神速に入って避けられる。アレクの時にも思ったが、コントロールできている神速ほど面倒なものはないよな。
「あー、よくわかった。権能でできることが多い、ってのはここまで面倒なんだな。ヒルコに続いてオマエとか、運悪すぎだろ俺」
「いやいや、それはオマエにも言えることじゃないのか?いくつ持ってんだよ、権能」
「十六個」
「・・・マジで規格外だな」
こいつにまで引かれるとか、かなり不本意なんだけど。化身を簒奪したやつの方が多彩な権能になるだろうに。護堂とか一つで十個分だぞ?
まあそんなことは置いといて、どう戦うかな、コイツ・・・
「・・・ま、仕方ないな。不死使われた以上、こっちとしても切り札切
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