第26話 魁と黒の剣士、一時の安らぎを過ごす
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たい気持ちはお前だけじゃねぇ!!少しはオレ達を頼れ!!」
「タカトラ…」
呆然とキリトが呟くとダイシーカフェの扉から声が響いた。だけどそれはエギルの声じゃなかった
「まったく…藤堂くんの依頼を報告に来たら随分と面倒なことになってますね?」
「「「「ッ!?」」」」
姿を現したのはヤマナミこと山南 敬介だった
まさかダイシーカフェに居るとは思っていなかったのかキリトは驚きを隠せなかった
「や、ヤマナミさん!?何でアンタがここに!?」
「ログアウトをする前に藤堂くんから頼まれていたんですよ。“須郷 伸之の実態”という依頼をね…」
「「ッ!?」」
オレとキリトはそれぞれの衝撃を受けた。オレはやっと来たかという思い。キリトは何でという疑問。キリトの視線に気づいた山南さんはニッコリと優しい笑顔で答えた
「ああ、桐ヶ谷くんはあの須郷は知っていたんでしたね…すれ違いでしたが私も一度会っていましてね。あれほど腐った臭いは初めてでしたよ。うまく隠していましたが凄まじいほどのゲスの臭いがしましたからね。とりあえずダイシーカフェに入りましょう。何処で誰が聞いているか分かりません」
そう言われたオレ達はダイシーカフェに入り、山南さんが集めたという須郷の情報を聞いたオレ達は愕然とした。キリトから聞いていたが、胸糞悪い話だった。アスナをはじめ、未だ昏睡状態のSAO生還者を人体実験に使っていると聞かされた時は信じられなかった…それだけじゃなく、未だ目覚めないアスナを利用して結婚の正当化。こんな話、近藤さんや土方さんが聞いたら怒り狂いそうだな・・・
「それにしても山南さん…アンタ一体どうやってそんな情報を集めたんだ?」
オレの質問に山南さんはメガネを怪しく光らせて「知りたいですか?」と聞かれたので全力で首を横に振った。キリトに直葉、詩乃も同じだった
「まあそういう事です。アスナさんとやらだけではなく、残り300人のSAO生還者を何としても奪還する…それはここに居る者全ての総意です。キリトくん、微力ながら私も力を貸します。貴方は一人ではありません」
「っ!!ありがとう…ございます……!…それじゃあ改めて、力を貸してください。山南さん……」
「ええ、もちろん……」
キリトはそう言って涙を流しながら他人に頼った。一見なんでもないように見えるが人と関わる事を嫌うキリトにしては大きな進歩に見えて仕方がなかった。しかしこの役目は山南さんよりアスナが適任だと思ったのはオレだけだろうか・・・
それからオレ達は分かれて家路に向かう途中、詩乃はオレに聞いてきた
「ねえ、平助…」
「何だ?詩
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