第26話 魁と黒の剣士、一時の安らぎを過ごす
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ファ?」
「そうだよ……じゃあ改めて自己紹介するけど、リーファこと桐ケ谷 直葉です。よろしくね」
−−−ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…−−−
「ッッ!?」
「「ひぃっっ!?」」
そう言ってリーファこと直葉が出した手を握り、握手を交わすがオレの後ろからドス黒い殺気がオレの背中を刺し続けた。桐ケ谷兄妹も気付いたのか2人は悲鳴を上げていた。おそるおそる後ろを振り向いたが即座に後悔した。そこに居たのは………
ハイライトが消えた氷の様に冷たい目でオレを見ている幼馴染が居たからだ
「平助…………ダレ?ソノ女?」
もはや眼力だけで人を殺せるんじゃね?と思うぐらい彼女…詩乃の眼はスッゴク恐かった。冗談抜きでそんな詩乃の眼で睨まれるくらいならSAOの高レベルモンスター100匹と戦った方がはるかにマシだと思った。だからそんな詩乃の視線に涙を流したオレは悪くないはずだ。実際オレの視界の端に居たキリトは涙目でガクガク震えながら直葉に抱き着いていた
それからしばらくして………
「ごめんなさい桐ケ谷さん。私ったら変な勘違いしちゃって……」
「いいですよ、そんなに気にしないで下さい朝田さん。あ、あたしのことは直葉って呼んでください」
「わかった。それじゃ私のことは詩乃って呼んでね直葉ちゃん!」
「ハイ!詩乃さん!!」
「「……………」」
元気よく、まるで仲のいい姉妹の様に挨拶をする2人を見たキリトとタカトラはただ呆然と眺める事しかできなかった
「なぁキリト…」
「何だタカトラ…」
「何でアイツ等あんなに仲がいいんだ……?」
「さぁ……俺にもわからん………」
「そっか……女はスゴイな……」
「あぁ……女は偉大だ………例えるなら海みたいに大きいな……」
「だな……オレ達は小魚だな………」
まるで死んだ魚のような濁った目で詩乃と直葉を見るキリトとタカトラ。よくわからない空間に呑まれた2人は彼女たちの会話が終わるまでただ待つことにした。
それから詩乃と直葉の会話がやっと終わったので、キリトとタカトラは詩乃と直葉…リーファに今日の予定を伝えた。
「それで平助…これからどこに行くの?」
「これからある病院に行くんだよ」
「病院?」
詩乃の疑問に答えたのはキリトだった
「ああ、俺達はSAOをクリアして約6千人のプレイヤーが解放されたけど、そのうちの300人は昏睡状態で未だに目覚めていないんだ」
キリトの答えに
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