sts 08 「放たれた1発」
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報告が入る。召喚師の方からも同タイプの虫が多数確認していることから、今彼女を襲っている虫は召喚師の放ったものに違いない。
「ちっ、無理な真似しやがって」
助けに行きたいところではあるが、フォワード達の方にガジェットが転送されつつあるという報告も入っている。リインとフォワード、経験から言えば優先すべきなのはフォワードの方だ。とはいえ、リインはうちの末っ子。心配が消えるはずがねぇ。
そんなあたしの気持ちを直感的にでも理解したのか、はたまた単純に自分が助けに向かう方が効率が良いと感じたのかショウから連絡が入る。
『空戦型はあらかた片付けた。残りはシグナムとザフィーラに任せてリインの方に向かう』
『分かったわ。リインちゃん、今からショウくんが向かうからもうしばらく持ちこたえて。それが難しそうならフォワード達のところまで下がっていいから』
『了解しました』
ショウが無事にリインを助けて、リインがフォワードに合流。あたしもそこに向かっていることからショウは召喚師の確認向かうのがベストではある。
だが確認されている召喚師の魔力はかなり大きい。また護衛が付いていてもおかしくないだけに、リミッターの掛かった状態のショウを独りで向かわせるのは危険ではないだろうか。しかし、今後のことを考えると召喚師の顔を確認出来ておいた方が確実に良いわけで……。
「あぁくそ、ごちゃごちゃ考えても仕方がねぇ!」
今あたしが最優先すべきことはフォワード達のところに向かうことだ。有人操作になったガジェットは動きがまるで違う。
嫌な流れになってきただけに、ショウの予感が当たってる可能性も高い。となると今日の戦闘はティアナにとって鬼門になりかねない。
それを証明するかのように、シャマルがフォワード達にあたしが来るまで持ちこたえるように指示した直後、ティアナが攻撃に転じて全機落とすと言い始めた。
――あのバカ、これまでのガジェット相手ならともかく今日のガジェットは有人操作されてんだぞ。
強気な発言からしてティアナは強力な魔法をぶっ放すつもりなんだろう。だがあいつの魔法は基本的に魔力弾主体。1発あたりが強力になれば、それに伴って反動も強くなって命中精度が落ちかねない。下手をすれば……。
「させねぇ、そんなことには絶対にさせたりしねぇ!」
あたしはスターズの副隊長であいつらを守ってやる立場なんだ。ショウからも念を押される形で頼まれたんだ。それに……仲間が墜ちる姿や傷つく姿は見たくねぇ。
全速力で向かう中、響いてくる銃撃音と爆発音。ガシェットを葬っている魔力弾は、複数カートリッジをリロードして生成しているのか一撃必殺の威力を秘めているようだ。
そう感じた矢先、1発の魔力弾が敵に命中しなかったようで空へ昇ってきた。その先には
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