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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
なんでこうなるかな?
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だった。

「待ってよ。那珂さん、そこまでしなくても」

「そこまでしないと今の一夏は私に勝てません、私も隠していた技を使うので」

「いや。でも……」

その時だった。
幽かに銃を発泡した音が聞こえた。
ハッとして一夏に近づく。 一夏を守るように立つと目を閉じて、空気の違いを感じてそこに短剣を振るう。するとガスッという音が聞こえ、手元が少し痺れる。

「ふん。外れたか」

何もないところから突然現れたのは黒いISに身を包んだラウラ・ボーデヴィッヒだった。痺れる手に視線を送りながら、ラウラ・ボーデヴィッヒを睨みつける。

「また。貴様か……、何故そこまでしてその男を守る?」

「じゃあ、なんでそこまでして一夏を狙うんですか?」

私は疑問を疑問で返すと完全に一夏と銀髪の転校生の間に立つ。

「それは……その男があの人の弟だからだ……」

「あの人……?千冬お姉ちゃんですか?」

「そうだ!私はそいつがあの人の栄光を潰したのを許せない??」

「だからって、不意打ちで相手を倒すなんて汚いですね?」

私の売り言葉に買い言葉に次第に顔を怒りで歪ませる転校生。私はそれでも言葉責めをやめなかった。

「貴様ッ!!!」

と限界を超えて、怒り狂った時にはもう遅かった。騒ぎを聞きつけた教師達がこのアリーナに集まってきたからだ。

「ふん。今はまだいい……いつかお前もろとも倒してやる??」

捨て台詞を残し、颯爽と逃げて行く。その後ろ姿を見た私はフゥ〜と張り詰めていた息を吐くと振り返る。すると、私を見たまま固まっているアリーナの人たち。そして、パチパチと拍手が巻き起こった。

「すげぇよっ!!優里!!優里って銃弾切れるんだな!!」

と狙われたのに呑気にはしゃいでいる一夏。そんな一夏に私は苦笑する。

「まぁ、こんなの朝飯前ですよ。だから、今の一夏は私には勝てませんって」

「あぁ、そうだな」

「そうですよ。だから、頑張ってください」

私は一夏に笑う。

(貴方の成長は私だけじゃなく、千冬お姉ちゃんもみたでしょうから)


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