第2章 ヘンシェル星系攻防戦 中編 殺戮の嵐
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尉に昇進し、中隊長が戦死した第2中隊の指揮官に任命されていた。その日の夜は陣地ローテーションの一介として第2中隊がポイント3−B1に回ってきてまだ2日目のことだった。
第2中隊の防御するKブロックがレンジャー小隊の強襲を受けて、ロイ中尉が陣頭指揮を執っていた時だった。
私たちのいるLブロックはその隣だったのでレナ准尉の即決で第2・3分隊は救援に回ることとなりそれに向かった。
私たちがKブロックに到達し防御塹壕になだれ込み、
私は容赦なく1人の擲弾装甲兵を側面からそいつの顔をトマホークで切り飛ばした。
レナ准尉からの命令で一人を必ず捕虜にするように言われていたので、それに従い敵の小隊長を探し求めていたところ、一人の擲弾装甲兵と格闘する一人の若き予備役大尉がいた。
敵はなかなかの腕前であったがロイ予備役大尉もなかなかの腕前だったので何とか防ぎ切っていた。
私が、後ろからそいつに切りかかると彼は素早くかわして私に攻撃を仕掛けてきた。
しかし、間合いは1メートル未満。私は振り返るなりそいつの懐に飛び込んで、のど元にコンバットナイフを突き立て、一撃。暗闇ながら、目の前が赤く染まるのがわかる。
そして、起き上がるなりロイ予備役大尉のところへ向かったが、そのとき後ろでホルスターを引き抜く音が聞こえたのだ!。
私は衝動的に右へ転がり、コンバットナイフをそいつに向かって投げ飛ばした!
ナイフは当たった。確かに相手の手に。
その衝撃で、相手はレーザーピストルを放ってしまったのだ。それもロイ予備役大尉に!!
ロイ予備役大尉はそのとき一人の擲弾装甲兵を切り倒したところであった。
そして、ロイ予備役大尉にレーザー光線が吸い込まれるのを私は見てしまった・・・
ロイ予備役大尉はそのままゆっくりと倒れた。
私は、ロイ予備役大尉のもとに歩み寄った。
彼の首からは大量の血が流れ出し、止まることはなかった。
ほぼ、即死であったであろう。
涙も流す暇もなく敵の小隊長と思われる中尉が私に攻撃を仕掛けてきたので私は発狂しながら相手の右腕めがけてトマホークを切り上げる。
敵は、右腕を切り落とされ痛みにうごめいていた。
周囲の戦闘はほとんど収束していた。
私は彼に対して
「貴官の氏名と階級を名乗っていただこう。
貴官は同盟軍の捕虜だ。」
すると彼はロイ予備役大尉の遺体を指して
「そこに倒れている大尉は貴官らの上官か?
大尉のくせにこんなところで戦死するとは愚か者だな。ふっ
私の名前か。私の名前は、・・・・・」
そいつが口を開く前に私はそいつの顔面を踏みつぶした。
そいつは私の逆鱗に触れたのだ。私は自分の尊敬する人物をさげすまされることに対しては到底許すことのできない人間であった。
私は、血みどろの右足をロイ予備役大尉に向けた。
中隊のメンバー
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