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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
専用機持ちは苦労人
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でも聞いてね!ちなみに私はフリーだよ!……」
「…………………………」
一番端の班、みんな暗い顔してるな……まぁ、仕方ないか。だってリーダーがあのラウラ・ボーデヴィッヒなのだから……。
一言も口を聞かず、それどころか近寄ってくるな的なオーラまで出している。
あはは……、可愛そうだな……あそこの班……。
「ええと、みなさん聞いてください〜。これから訓練機を一班一体取りにきてください。数は『打鉄』が三機、『リヴァイヴ』が二機です。好きな方を班で決めてくださいね。あ、でも早い者勝ちですよー!」
山田先生の声を聞き終わり、早速訓練機を取りに行くことにした。
???
『各グループの班長は訓練機の装着を手伝ってあげてください。全員にしてもらうので、設定でフィッティングとパーソナライズは切ってあります。とりあえず午前中は動かすところまでやってくださいね』
ISのオープン・チャネルから山田先生の声が聞こえてくる。
「ということなので、どうしましょうか?」
うーんと考える私に班の子が一声。
「出席番号順にやって行けばいいのでは?」
ポン。手を叩いて、納得する。本当、私は馬鹿ですね。そんなことに気づかなったとは……。
「では、それで。一番の方誰ですか?」
「は……」
「はいはいはーいっ!」
と後ろから威勢のいい声が聞こえてきた。そのまま、前に出て
「出席番号二番!相川清香!ハンドボール部!趣味はスポーツ観戦とジョギングだよ!」
「お、おう。ってなんで自己紹介……?」
深く礼をして、右手をまっすぐ一夏に伸ばす。それを見た途端、次々と一夏の班の女子が前に出て相川さんと同じく腰をおり一夏に手を伸ばす。それを見て戸惑う我が親友。そして、その親友の横も同じ状況に陥ったらしい。
「「「お願いします??」」」
「いや、あのな……?」
「え、えっと……?みんな……?」
(毎回、こうなのかな?なんか、一夏も千冬お姉ちゃんもご苦労様です……)
私は軽く頭を下げると前を向く。しかし、私の班にもそういう人達がいることを忘れていた。
「教室で織斑君を守ってるところを見て、かっこいいって思っちゃいました!」
【私は思っちゃいけないと思うな!?】
「私も!」
【貴方も!?】
「私、攻めでも受けでもOKだよ!」
【そういうことは十代の女の子は言ってはいけません??】
「はぁ……。あははは……はは……」
一夏班・シャルル班同様の光景に私は苦笑するのだった。それになんで私を好きになってくる人ってツッコミどころが多いんだろう……と気疲れとこれからの先を不安に思って顔を顰めた私は私と同じく顔で苦笑をしている幼い頃の知人を見つける。
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