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六道仙人の後継者は異世界の魔王!?
これがホントの序章!・・・・になるかな?
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ーとある戦場ー
そこには多くの屍による平野が築かれていた。
その多くは騎士甲冑を着ており、様々な死に方をしていた。
ある者は火に焼かれ、叫びながら死んだ。
ある者は水に飲まれ、溺れ死んだ。
ある者は風に切り刻まれ、バラバラになって死んだ。
ある者は雷に射たれ、一瞬で死んだ。
ある者は岩に押し潰され、赤い花を咲かせて死んだ。
そしてその平野の中心に平然と立っている1人の白髪の男と、
「ぐっ」
「う・・・ああ・・」
その男の前で膝をつき、今にも倒れそうな2人の男女がいた。
「やれやれ、この程度か」
男はつまらなそうに目の前にいる2人に言った。
「どうしてっ・・・・どうして貴方がこんなことを!?」
男の前にいる2人の内の1人、聖王を名乗る人物が叫ぶ。
この人はこんなことをするような人ではなかった。
こんな地獄を創る人ではなかった。
共に平和を夢見て、笑い会うことができる人だった。
そしてそんな彼だからこそ、自分達の師として慕い、1人の友人として思っていた。
ーーーなのに、なんで!?
「なんで貴方は、私達を・・・裏切ったのですか!?」
叫ばずにはいられなかった。
そして、それは隣にいる人物、覇王も同じだった。
かつて師として慕い、同じ夢を見ていた同志がこんなことをするのかわからなかった。
ーーーだが、
「今更そんなことを聞いてどうする?俺は、お前達の敵としてここにいる」
男はそんな想いを拒絶した。
「「・・・ッ!!」」
その言葉に聖王と覇王は顔を歪めた。
「しかし、お前達はまだ未熟だな。いや、俺が強過ぎるのか?」
男は周りを見渡しながら呟いて、踵を返した。
「な・・ま、待て!まだ・・勝負は「これ程の犠牲を出して着いていないと言うか?」・・ッ!?」
覇王は男を止めようとするが、男の返しに次の言葉が出なかった。
「いいか?お前達は俺の気紛れで生かされたんだ。それを肝に命じておけ」
そう言って男はその場所から消えた。
「・・・・くそおおおおおおおおおッ!!」
「・・・・・うあああああああああッ!!」
覇王と聖王は悔し涙を流しながら哭いた。
ーーーそして時は流れ。




「流石だな」
俺は彼らを称賛した。
まさか、聖王のゆりかごを使って自分諸とも封印するとは。
「『こんな形でしか自分達は俺《ペイン》に勝利できない』、そのことが悔しいのか?」
「・・・貴方はっ!!」
その言葉に聖王は顔を歪め、吠えた。
「貴方は誰よりも平和な世界を思っていた!なのに、なんで・・・」
「ハァ、王が敵の前で泣くなよ。みっともねぇ」
「だ・・・黙りなさい!!」
聖王は顔を赤くしていた。
「まぁ、その様子だと俺の目的がわかったんだな」
俺自身をこの世界を破壊した魔王として討伐すること
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