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ハイスクールV×D ライド30
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「みんな……バルパァァァァァァァァァァァァァァア! お前だけはぁ!!!」


―存分ニ使エ、我ガ力ヲ。奈落竜ノ腸ニヨリ鍛エラレタ、ブラスター・シリーズヲ―


 木場の鎧が寄り禍々しいものへ、背中にはドラゴンの翼のような意匠が現れる。ゆっくりと立ち上がる黒い影が彼を包み込む。


『彼の憎悪が呼び出してしまったのですか……あの龍の力を』


 四季の中に眠っていた守護竜が呟く。光と影を束ねた英雄の手によって討たれた奈落竜の悪意より生まれた、悪意の集合体……。木場の憎悪が、超兵装ブラスター・ダークの中に潜んでいた微かな悪意の一部が、不完全ながら……その龍の形を象ってしまった。


『……『ガスト・ブラスター・ドラゴン』』


 静かに守護竜はその名を呟く。



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