夜に舞う蝶
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「もう・・・いいだろ?」
シユウさんは痛みを堪えながら立ち上がり、盗賊団の男を見る。
「竜の宝は手に入ったんだから!こいつら、本当に何も知らない・・・秘密をとく方法は俺たちで調べれば・・・」
「・・・何よあんた。情でもうつった?」
男はシユウさんを睨む。
「竜の宝を使って消えた村を元に戻したいんでしょ?」
消えた村・・・昨日言ってたことか・・・
「ああ。だからこそ早く次の手がかりを探しに・・・」
「プッ。まぁ・・・戻さないけどね」
「え?」
男はシユウさんに向かってそう言う。
「なーんで消した村をわざわざ元に戻さなきゃいけないのぉ〜?
竜の宝のことを知ってるっていうから利用しただけなのに、シユウってばまーったく気づかないんだもの。
顔はかわいいけどいい加減あきれちゃうわ〜」
「・・・!?」
男はクルクルとその場で回りながら言う。シユウさんは意味がわからなくて驚いた顔をしている。
「どういうこと?仲間じゃないの!?」
ヨシノちゃんはシユウさんに聞く。
「まさか・・・」
「そうよ〜。あんたの村を襲ったのはあ・た・し・た・ち」
男にそういわれ、シユウさんは目を見開く。
「・・・じゃあ、あの日俺のすべてを・・・家族や友達を奪ったのは・・・」
「せっかく略奪しに行ったのに、つまんない村だったわぁ。襲い損ね」
「ふざけるなっ・・・ぐっ!」
「シユウ!!」
シユウさんは竜の宝を落とし、男に魔法を放とうとするが、さっきヨシノちゃんをかばったダメージでその場に倒れてしまう。しかし・・・こいつら・・・
「・・・許せない・・・」
「ウェンディ?」
ウェンディは男を見据える。その目からは怒りが感じられる。
「イヤ〜ン♪すごい殺気!またあたしに力を分けてくれるのかしら〜?嬉しいわぁ♪」
男は嬉しそうに言う。しかしウェンディはそんなのお構い無しに空気を溜める。
「ダメよウェンディ!!」
「攻撃しても吸収されちゃうわ!!」
「天竜の咆哮!!」
シャルルとセシリーがウェンディを止めようとするがウェンディは男に向かって咆哮を放つ。
「ウフフフ・・・オホホホ」
やっぱり全部吸収されちまうのか・・・でも!
「俺だって・・・水竜の咆哮!!」
俺も咆哮で男に攻撃する。男はそれをみるみる吸収して大きくなる。
「「「でかー!!」」」
「俺だってやってるぜ!火竜の咆哮!!」
「開け!天蠍宮の扉、スコーピオン!!」
「サンドバスター!!」
「アイスメイク、突撃槍!!」
「循環の剣!!」
それを見たナツさんたちも一緒に攻撃してくれる。
「ちょ・・・みんなまで!!」
「こ
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